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新宿区民は知らない!? 羽田新飛行ルート展示

国交省はこれまでに羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」の設置(=パネル展示)を9か所で実施している。
10か所めの「情報発信拠点」の設置が新宿区で2月5日から予定されているのだが、国交省のサイトにはまだ、その情報が掲載されていない(1月28日現在)。
そのうちアップされるのかもしれないが、毎回そんな消極的な情報公開でいいのだろうか、という話。


もくじ

これまでの「情報発信拠点」の設置は9か所

国交省はこれまでに羽田新飛行ルートに係る「情報発信拠点」の設置(=パネル展示)を9か所で実施している(次表)。 

「情報発信拠点」の設置を9か所実施

情報拠点の設置情報については過去9回、国交省HPの「プレスリリース」にも、同省「航空」の「新着情報」にも掲載せず、「羽田空港のこれから」という国交省が運営しているマイナーなサイトのみに掲載。短期間で周知して、開催してサッと引き上げるという、”寝た子を起こすな作戦”を展開している。

新宿区でも「情報発信拠点」が設置される予定なのだが…

国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」の「お知らせ」には、1月22日に掲載された「墨田区における情報発信拠点の設置について」以降新たな情報は掲載されていない(1月28日現在)。

「羽田空港のこれから」の「お知らせ」
羽田空港のこれから|国土交通省

 

念のため、まだ「情報発信拠点」が設置されたことのない区のホームページを調べてみた。

すると、新宿区が2月5日(月)~9日(金)、区役所第1分庁舎の1階ロビーで、展示を実施する予定であることが分かった。「広報しんじゅく」1月25日号の3面右上に告知されていたのである(次図)。

羽田新飛行ルートパネル展示_新宿区

羽田空港の機能強化に関する展示
 国は、国際競争力の強化、訪日外国人旅行者への対応等の観点から、飛行経路の見直し等による羽田空港の機能強化(国際線の増便)に取り組んでいます。新飛行経路案では、南風好天時の午後3時~7時のうち実質3時間程度、着陸便が新宿区上空を通過する予定です。

 羽田空港機能強化の取り組みを区民の皆さんに広くお知らせするため、飛行機が上空を通過する際の映像や音を体験できる機器等による展示を行います。

  • 【展示期間】2月5日(月)~9日(金)午前9時~午後5時
  • 【展示場所】区役所第1分庁舎1階ロビー
  • 【問合せ】環境対策課環境計画係(本庁舎7階)
    (5273)3763へ。

展示開催の情報は、新宿区の「広報しんじゅく」でしか確認できなかった。新宿区の「羽田空港の機能強化に関する動向について」のページには掲載されていない(1月28日現在)。

いったい新宿区民の何人が広報誌の片隅の展示情報に気づいただろうか。

しかも、「映像や音を体験できる機器等による展示」という表現。「上空900mを飛行する大型機からの騒音の影響を体験してみよう!」くらいの表現でないと、読み飛ばしてしまう人が多いのではないか。

新宿区は羽田新飛行ルートの影響が大きい

新宿区は、大田区や港区と同様、新飛行ルートの影響が大きい。

騒音についていえば、新宿駅の上空900mを大型機が通過する際に、地上での騒音レベルは約70dB。

南風好天時(年間4割)、15~19時の時間帯に運用されるA滑走路到着ルート(下図左側)は4.5分に1回、C滑走路到着ルート(下図右側)は2分に1回、騒音が降り注ぐ。

新宿駅周辺の騒音レベル 

「新飛行ルート問題」飛行ルート周辺の騒音マップを描いてみた」より

(追記18年1月30日)

国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」の「おしらせに」1月29日付で、「新宿区における情報発信拠点の設置について」が掲載された。

「情報発信拠点」の周知期間・開設日数等

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