トルコ航空199便ボーイング777(大型機)は9月22日(金)夜、品川・港区上空を低空飛行した。
国交省は、正確さを期すべく、トルコ航空に当時の状況をヒアリングしているためとして「羽田空港飛行コース」に同機のみ航跡動画・航跡図とも公開していなかったが、27日05時には公開するに至っている。
この件の詳細については、「トルコ航空199便、品川・港区上空を夜間に低空飛行(9月22日) 」参照。
なぜ、国交省はトルコ航空199便の情報の使いに慎重なのか。ヤバい状況が発生していたのではないのか。
フライトレーダー24のデータを元に、当時何が起きていたのか可視化してみた。
トルコ航空199便の飛行ルート(Googleマップ)
Flightradar24に記録されているトルコ航空199便の「時刻」「飛行高度」「緯度経度」情報をGoogleマップに落としてみた(次図)。
トルコ航空199便は22時34分に離陸し、品川区上空を460→780mで通過。港区上空で大きく右旋回しながら東京タワーの西側を1,040mで通過し、高度1,745mで海上に抜ける。その後、左旋回しながら、船橋上空を約3,000mで通過したあと、北区上空を約4,000mで通過していった。
トルコ航空199便(2023年9月22日) - Google マップ
東京タワーに接近していた!?
トルコ航空199便が東京タワー近くを通過したときの拡大図を次に示す。
東京タワーに最も接近したときは、水平距離で170m。
さらにトルコ航空199便と東京タワーの位置関係(立面)を描いてみた。
東京タワーに最も接近したときの高度差は707m(=1,040m-333m)。直線距離では727mだった。
トルコ航空199便の飛行ルート(3D図・動画)
トルコ航空199便が羽田空港を離陸してから海上に抜けるまでの3Dルート図を作成してみた。横軸を南北方向(緯度)、縦軸を東西方向(経度)、高さ方向を飛行高度(次図)。
羽田を離陸したあと急上昇し、東京タワー上空を右旋回しながら、海上に抜けていった様子が確認できる。
上図を動画にしてみた。
※RINEARN Graph3D 5.6で作成しました
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