立憲民主党東京都連合会は2月10日、定期大会で「東京政策2023」を発表。
その日発表された資料には羽田新ルートの記述がなかった。
そこで、前衆議院議員の阿久津氏がその場で羽田低空飛行見直し議連・事務局長の松原仁衆議院議員に改善要望するも、5日後に立憲都連HPに公開された確定版にも羽田新ルートの記述がなかった。
知ったキッカケは前衆議院議員のツイート
前衆議院議員の阿久津幸彦氏(立憲、4期、東京11区・板橋区、66歳)から興味深いツイートが流れてきた。
立憲民主党東京都連合会は2月10日(金)、定期大会を開催。2023年度の統一地方選挙に向けて、「東京政策2023」を発表した。
ところが、その日発表された資料には、羽田新ルートの記述がなかったので、阿久津氏は、羽田低空飛行見直し議連・事務局長の松原仁衆議院議員(立憲、8期、東京3区・品川区・大田区・島しょ)にその場で改善を要望したという。
本日は #立憲民主党 東京都連大会に参加。その中で発表された「人からはじまる東京再生」政策はなかなかの力作ですが、サマリーを見る限り、今まであった #羽田新ルート への記述がない。私はすぐ #松原仁 #羽田低空飛行見直し議連 事務局長に伝え、その場で改善を要望。
立憲都連が作成した「東京政策2023」、羽田新ルート記載なし
立憲民主党東京都連合会は2月15日(定期大会の5日後)、同会ホームページに「東京政策2023」を掲載(次図)。
9枚からなる「東京政策2023」(確定版:PDF721KB)の冒頭に、「東京政策2023」は4統一地方選挙に向けて作成された旨が記されている。
(はじめに)
立憲民主党は、2022年5月、党の綱領に掲げる理念を具現化する「ビジョン22」を発表しました。「ビジョン22」では、分断を乗り越えて調和的な未来を創造することを宣言し、「分断社会を終わらせる調和の政治」など7項目を掲げていますが、私たち立憲民主党東京都総支部連合会は、とりわけ東京においては、ポストコロナ社会に向けて、すべての人に安心のベーシック・サービスを提供するとともに、格差と貧困の解消、人への投資、環境と成長との調和などの視点から、政策実現に取り組んでいく必要があると考えています。私たち立憲民主党東京都総支部連合会は、この「ビジョン22」を土台とし、現下の厳しい都民生活を踏まえつつ、ここに統一地方選挙に向けた「東京政策2023」をお示しすることといたしました。(以下略)
「東京政策2023」は、次の7つの項目で構成されている。
- 子ども子育てを社会で支える
- 賃上げ促進と暮らしの応援
- 多様性を尊重した生きやすい社会
- 健康長寿社会の実現
- グリーンで快適な都市環境の推進
- 安全・安心なまちづくりの推進
- 信頼できる議会への取り組み
7項目の内容をひも解いてみると、残念ながら、羽田新ルートについては全く触れられていない。
雑感(前衆議院議員の改善要望無視!?)
阿久津氏が定期大会当日、その場で松原仁議員に羽田新ルートを記載するよう改善要望を伝えたのに、なぜ公開された「東京政策2023」には羽田新ルートの記載がないのか。
立憲民主党が昨年5月に発表した「ビジョン22」に羽田新ルートの記載がないことは、まだ理解できる。なぜなら、「ビジョン22」は国政レベルの話だからだ。でも、「東京政策2023」は都連が作成した都民のための政策集ではないのか。
わざわざ阿久津氏が松原仁議員に改善要望を伝えたのに、しかもそのことがTwitterで世界中に知られたにも係わらず、修正されていない。松原仁議員は、羽田低空飛行見直し議連の事務局長だけでなく、立憲都連の顧問の1人でもある(会長は長妻昭議員)。
2019年度の統一地方選挙に向けて作成された「東京政策2019」(19年3月25日公表)には、「[6]まちづくリ」の項目のなかに「その他」として、中途半端な内容とはいえ、羽田新ルートに触れられていた(次図)。
(2) 羽田空港の国際線増便計画については、テストフライトの実施や地域住民に対する説明会の開催を求めるなど、落下物や騒音等に対する不安解消に取り組みます。
これでは立憲民主党東京都連合会は、羽田新ルートの見直しに積極的ではないと見られても仕方があるまい。可及的速やかに「東京政策2023」が改訂されることが求められる。
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