任期満了に伴う葛飾区長選と区議選(定数40)が10月31日、告示された(投票11月7日、翌日開票)。
自公推薦で4選を目指す現職の青木克徳氏(72)と新人で元区議の梅田信利氏(59)の一騎打ち。区議選には現職28人、新人32人の計60人が立候補。
羽田新ルートは葛飾区上空も通過するので(次図)、同区長選・区議選にも注目しておきたい。
北風時(全体の約6割)、午前(7時~11時半)・午後(15~19時、うち3時間)の時間帯で1時間当たり23回(2分36秒ごと)に飛行する。
ルート直下での最大騒音レベルは、葛飾区73dB。
※投稿21年11月3日(更新21年11月8日:選挙結果を反映)
区長選挙
- 青木克徳(72)無所属(3期)自公推薦
[元]収入役、都立葛飾高校卒 - 梅田信利(59)無所属、新人
[元]葛飾区議3期、日大卒
青木氏のスタンス:羽田新ルート容認
区議会定例会本会議の一般質問で、羽田新ルートが取り上げられたのは、2回だけ。いずれも無所属みずま雪絵議員。
みずま雪絵議員の「元の海上を行く離発着ルートへ戻すよう区から求めるべき」との主張に対して、青木区長は羽田新ルート容認が基本スタンス。
徹底した安全管理と適切な運行管理を(国に)要請してまいります。
梅田氏のスタンス:関心なし?
葛飾区議会の会議録検索システムを使って、梅田信利氏(葛飾区議3期)の区議時代の発言につき「羽田」で検索するもヒットなし。
羽田新ルートについては、特に関心なしということなのであろうか。
青木氏の戦績
青木氏の得票数は1期目は5人の混戦で7万票を下回ったものの、2・3期目は対抗馬が共産推薦・支持1名であったことから10万票を超えている(次図)。
(※21年11月8日:投票結果を反映)
※葛飾区は過去の区長選・区議選のデータをHPで公開していないので、選挙ドットコム(葛飾区の選挙)に拠った。
開票結果
青木氏の圧勝。
区議会議員選挙
候補者の内訳
区議会議員選挙の候補者60人のうち現職28人、新人32人。党派別では無所属19人が最も多く、次いで自民14人、公明9人、共産6名、立憲3人、都民1人など(次表)。
以下、会派の多い順、現職・新人とも年上順。敬称略。
※年齢などは、葛飾区長選/葛飾区議選(毎日新聞 21年11月1日)に拠った。
- 自民
- 現職:工藤喜久治(76)、池田久義(71)、秋本豊栄(67)、筒井孝尚(59)、高木信明(58)、峯岸良至(57)、秋家聡明(57)、伊藤義典(49)、梅沢豊和(43)
- 新人:竹本利昭(54)、小野瀬祐次(52)、斉藤大介(42)、大森有希子(39)、安西将信(47)
- 公明
- 現職:山本宏美(63)、小山達也(60)、牛山正(59)、江口寿美(57)
- 新人:下山伸一(55)、清水浩一(54)、細木誠(47)、角尾誠一(46)、岩田義一(40)
- 共産
- 現職:三小田准一(62)、中江秀夫(61)、中村伸吾(60)、木村秀子(56)
- 新人:片岡千歳(48)、樋口亮(34)
- 立憲
- 現職:川越誠一(58)
- 新人:夏目佳代子(41)、門脇翔平(36)
- 都民 現職:経塚理香子(35)
- ネット 新人:沼田貴子(45)
- NHK 新人:黒瀬信明(37)
- 諸派 新人:大西順子(56)、中根淳(48)、高橋淳也(42)、後藤輝樹(38)、井口渉(33)、根本良輔(27)
- 無所属
- 現職:村松勝康(77)、鈴木信行(56)、米山真吾(51)、大高拓(51)、中村慶子(50)、小林等(48)、うてな英明(43)、水摩雪絵(37)、蔦絵梨奈(33)
- 新人:内山実(68)、斎藤登(65)、杉本圭司(63)、中谷基志(49)、河端ゆきみ(47)、鈴木公成(46)、舟坂朋(42)、上野智昭(39)、新城政也(37)、小川優太(30)
羽田新ルートに係る区議会のパワーバランス
改選前:推進派の自公53%
区議会HPに公開されている「会派別議員名簿」(21年11月2日現在)をもとに、区議会のパワーバランスを可視化したのが次図。
羽田新ルートを推進している自公だけで19名(52.8%)、過半数を超えている。
改選後
改選後も羽田新ルート推進派(自公+都民)が過半数超え。
あわせて読みたい