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羽田新ルート|葛飾区議会「20年第1回定例会」質疑応答

葛飾区議会「20年第1回定例会」本会議一般般質問(2月27日)で、羽田新ルートに関して、みずま雪絵 議員(無所属)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、テキスト化(約2千400文字)しておいた。


質疑応答のポイント

みずま雪絵議員(無所属)
みずま雪絵 議員(無所属、区議2期、東京福祉専門学校卒、35歳)

次に、羽田空港増便に伴うルート変更について伺います。
羽田空港増便新飛行ルートへの変更が3月29日から行われようとしています。


羽田空港の増便飛行ルート変更は2014年7月8日に国土交通省の「首都圏空港機能強化技術検討小委員会」が「首都圏空港機能強化技術検討小委員会の中間取りまとめ」のなかで、オリンピック・パラリンピック東京大会が開かれる2020年までに、羽田空港の発着枠を増やすため、離着陸する航空機の15時から19時までの東京都心上空の飛行を提言しました。


現在は、羽田空港の離発着は「東京湾から入り、東京湾に出て行く」ようになっています。これは飛行機からの氷や部品の落下物、騒音に対する危険を回避するためです。


実際に、2017年9月23日午前に、関西国際空港を離陸した上空4000メートルを飛ぶオランダ・アムステルダム行きの旅客機から直径1メートル、重さ約4キロのパネルが落下し、大阪市北区で走行中の乗用車の屋根を直撃したことが発表されています。


落下したパネルは車の屋根に落ち、屋根や後部座席の窓ガラスが破損しましたが、幸いけが人はいませんでした。しかし、一歩間違えば人命を奪う重大な事故につながるものです。

ところが、羽田空港増便計画の新ルート案では、「都心の上空から入り、出て行く」飛行ルートとなっています。


飛行ルート下の自治体では、住民から容認できないと反対の声が上がっており、品川区議会や渋谷議会、港区議会では新ルートに反対の意見書や決議が可決されてきました。
しかし、昨年8月8日、多くの問題が未解決のまま、国交省は「関係自治体は理解を示した」と2020年3月29日実施を発表しました。


新ルート変更は葛飾区にも影響があります

年間6割りの北風時には、朝7時から11時半、午後3時から7時に、1時間に22便飛ぶ計画になっています。

飛行機は、荒川河口からは1350メートルから3000メートルの高さで新小岩近くの上空を飛び、騒音は70デシベル前後となります。


大阪市で起こった事故のように人命に関わる事態が想定されることに対し、容認できるものではないと考えています。

羽田空港増便と新飛行ルート、それに伴う落下物や騒音に対するリスクについて、区民に周知され、さらに理解が得られていると言えるのか、疑問に感じています。


そこで伺います。

問1:実機試験、区民からの何らかの問い合わせ?

2月2日から北風時の北上する飛行ルートの実機試験が行われましたが、区民からの何らかの問い合わせはありましたか

問2:パネル展示に、区民は何人?

昨年12月2日から6日、ウィメンズパルで行われた羽田空港機能強化の取り組みについてのパネル展示に、区民は何人来られましたか

また、羽田空港増便に伴うルート変更について、区民への周知はされていると区は考えていますか。 

問3:海上への離発着ルートの徹底を求めるべき

騒音や落下物の危険があると考えます。

区から国へ対し、首都圏上空ではなく、海上への離発着ルートの徹底を求めるべきと考えますが、区はどう考えますか。
以上3点について伺います。

環境部長
環境部長

羽田空港増便に伴うルート変更に関するご質問にお答えします。
国は、羽田空港の国際線を増便するために、新飛行経路の運用に向けた準備を進めており、北風時の出発ルートの一つがが荒川上空にかかり、約1200メートルから約1950メートルの高度で航空機が北上するものでございます。

答1:区民から3件の問合せ

この新飛行経路におけます実験飛行による確認が1月30日から2月5日まで行われ、その間、区民から3件の問合せがございました。

答2:5日間で延べ30人程度

また、12月2日から6日までの間、ウィメンズパルで国が実施いたしましたパネル展示には5日間で延べ30人程度のご来場があったと聞いております。


区民への周知は、環境緑化フェアなどのイベントにおける展示、広報紙への掲載のほか、国によります総合庁舎、地区センター、図書館などにおけますニュースレターの配布や全国紙への掲載を行っているところでございます。

答3:徹底した安全管理に取り組むことを国に要望

一般的に900メートル以上の高度を飛行する航空機による騒音は、他の生活騒音に紛れてしまい、環境基準を超えることはございませんが、新飛行経路の運用に関しては、今後も落下物対策など、徹底した安全管理に取り組むことを国に要望してまいります。

みずま雪絵

問4:問合せ3件、内容?

羽田空港の増便のやつですけども、区民からの問合せ3件、問い合わせがあったということですけれども、どういった問い合わせの内容でしたでしょうか

環境部長

答4:2件が新飛行経路に関する内容、1件が騒音に対する不安

区民からあります3件のお問い合わせの内訳でございますけれども、3件のうち2件が新飛行経路に関する内容のお問い合わせでございます。それから残り1件が、新飛行経路の変更に伴う騒音に対する不安、といった声のお問い合わせをいただきました。以上です。

雑感

葛飾区議会の会議録検索システムで調べてみると、過去の定例会本会議の代表・一般質問で羽田新ルートが取り上げられたのは、ゼロであったことが確認できる。

ことさように葛飾区議の羽田新ルートへの関心は低い

 

環境部長は「一般的に900メートル以上の高度を飛行する航空機による騒音は、他の生活騒音に紛れてしまい、環境基準を超えることはございません」と答弁している。

 

でも、葛飾区上空を通過するC滑走路出発ルートは、荒川に沿いながら江東・江戸川区境上空を通過し、墨田・葛飾区境を「約4,500~10,000ft(約1,370~3,000m)」の高度で通過することになっている(次図)。

国交省が公開している飛行騒音データによれば、大型機777-300の離陸時の飛行高度4,500ft(1,370m)の地上での騒音レベルは73dB、6,000ft(1,830m)で69dB。けっして小さいわけではない

墨田・葛飾・足立区を対象とした飛行経路図がない
羽田新ルート|墨田・葛飾・足立区民にも影響」より

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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