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東京都の一斉公開建築パトロール、なぜ「違反率」が増加しているのか?

東京都は10月26日、「一斉公開建築パトロールの実施結果」を公表。同パトロールは毎年10月、違反建築防止週間の一環として、消防や警察、保健所等の関係機関と連携し実施されている。

調査結果として、「建築工事現場等の点検件数」や「違反建築物件数」、「是正指導件数」や「確認表示未掲示建築物件数」などが公表されている(次表)。

一斉公開建築パトロール実施結果(令和2年度)

過去の実施結果もひも解き、経年変化を可視化してみた。


もくじ

なぜ「違反率」が増加しているのか?

「建築工事現場等の点検件数」と「違反率(=違反建築物件数÷建築工事現場等の点検件数)」の推移を次図に示す。

建築工事現場等の点検結果の推移


「建築工事現場等の点検件数」は減少傾向にあり、20年度は12年度の約5割。一方、違反率のほうは、少ないながらも増加傾向を見せている。

なぜ、違反率は増加傾向を見せているのか?

その理由は次図から説明できるかもしれない。

「違反率」と「職員1人あたりの棟数」の関係
パトロールに要した職員1人あたりの棟数が減少する一方で、違反率は増加している。つまり、1人当たりの棟数が減ったので、じっくり点検する時間的な余裕ができたので違反が見つけやすくなった可能性が考えられる。

違反内容:「無確認建築」「道路関係違反」が多い

違反内容にはどのようなものが多いのか?

内容別違反件数の推移を次図に示す。

「その他」を別にすれば、「無確認建築」と「道路関係違反」が多い。「無確認建築」について、都の資料には特に説明はないが、建築確認の手続きを取らないで建設された建物などを指しているのであろう。よくあるのが、屋根付きの自転車置き場や物置、倉庫など。あとちょっとした増築とか

違反件数(内容別)の推移


毎年なんらかの違反物件があるのだが、是正指導にまで至る件数は多いわけではない(次図)。

是正指導件数の推移

確認表示板:6~13%が未掲示

工事現場に「確認表示」がされていない割合(未掲示率)は、6~13%の間で推移している(次図)。 

「確認表示」状況の推移
※「確認表示」の未掲示は、「違反建築物件数」としては計上されていない。

 

まあ、確認表示板(次図)の有無は、工事現場の仮囲いを見て回るだけで分かるから、素人にもできる。

街中の小さな現場では、掲示されていない場合があるので、チェックしてみてはいかがだろうか。

 確認表示板

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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