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羽田新ルート|葛飾区議会「21年第1回定例会」質疑応答

葛飾区議会「21年第1回定例会」本会議一般質問(2月26日)で、羽田新ルートに関して、みずま雪絵 議員(無所属)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、テキスト化(約1千600文字)しておいた。


質疑応答のポイント

みずま雪絵 議員
みずま雪絵 議員(無所属、区議2期、東京福祉専門学校卒、36歳)

次に、羽田空港新ルートについて伺います。
昨年から始まった羽田空港の新飛行ルートでの本格運行は来月で1年となります。

この間、葛飾区においては、騒音について区民から問い合わせがあったこと、それを受け区から国へ運行ルートの適正化と今後の騒音対策、落下物対策など安全管理について確認、要望してきたこと、その後、昨年12月と今年2月に短期騒音測定を実施する運びになったことを報告いただきました。区民の声に向き合い区として、国に働きかけをしたことは適切であったと思います。


羽田新飛行ルートを巡っては、本格運行前から低空飛行直下の地方議会からも容認できないとして、新ルートに反対の意見書や決議が可決されてきましたが、それは顧みられず、本格運行開始となりました。


しかし、昨年6月には、新ルート直下の住民が国に新ルートの運用停止を求めて東京地裁に提訴する。また、国会においては、羽田新飛行ルート見直しに向けて提案をしていくとして、超党派の国会議員による「羽田低空飛行見直しのための議員連盟」が昨年末に立ち上げられるなど、新ルートの見直しを求める声は引き続き上がっています。


現在は新型コロナウイルス感染症の影響で便数の少ない状況ですが、コロナ禍から脱したあと、便数が増えれば、区民にどのような影響が出るかは分かりません。落下物による事故も同様です。この新飛行ルートが開始され、リスクは確実に上がりました。


葛飾区には、区民の生命に対するリスクを減らす努力と区民の安全と安心を守るために一層、この新飛行ルートに対して注視をしていただきたいと思います。


質問します。

問1:区民からの問い合わせは、これまで何件?

新ルートに伴う騒音について、区民からの問い合わせは、これまで何件ありましたか。また、その問い合わせは、どのような内容がありましたか

問2:騒音や事故のリスク、区はどのような認識?

新ルートに伴う騒音や事故のリスクについて、区はどのような認識を持っていますか。

問3:元の海上を行く離発着ルートへ戻すよう区から求めるべき

元の海上を行く離発着ルートへ戻すよう区から求めるべきと考えますが、区はどう考えますか。
以上3点お伺います。

青木克徳 葛飾区長

青木克徳 葛飾区長(3期、元葛飾区収入役、葛飾野高校卒、72歳)

区長(答2&3):徹底した安全管理と適切な運行管理を要請してまいります

新飛行ルートに伴う騒音や事故のリスクについての認識と海上を行く離発着ルートに戻すべきとのご質問にお答えいたします。

羽田空港の新飛行ルートにつきましては、オリンピック・パラリンピック東京大会の開催国際競争力の強化を図るため、羽田空港の国際線の増便に伴い、現在の飛行ルートに変更されました。


通過便数の多いとされる荒川上空の飛行ルートにつきましては、北風時の午前中と夕方の時間帯に限り荒川上空を通過するものであり、本区といたしましても新飛行ルート運行については、当初から注視をしてまいりました。


昨年の夏には飛行ルートの順守や騒音落下物対策などについて、私が直接、国土交通省航空局に対し要請をし、その結果、昨年12月と本年2月に国土交通省が上平井中学校において航空騒音調査を実施し、まもなく調査結果報告を受ける予定です。


今後も新飛行ルートの運行については、区民生活の安全を最優先に国と関係自治体で構成する協議会などの動向を踏まえ、徹底した安全管理と適切な運行管理を要請してまいります。以上です。

環境部長
環境部長

環境部長(答1):約10か月間、34件

新ルートにつきましての区民からの問い合わせ件数およびお問い合わせ内容についてのご質問にお答えいたします。


昨年3月29日からスタートいたしました羽田空港の新ルートの運行につきまして、これまでの約10か月間の間に区民から寄せられた問い合わせは6月から9月を中心に34件ございます。

また、主な問合せ内容につきましては、騒音について13件で、ルート外の飛行について7件で、その他は飛行高度や飛行ルートの変更・中止について各5件ずつのご意見を頂いているとこでございます。

雑感

過去の定例会本会議の代表・一般質問で羽田新ルートが取り上げられたのは、ちょうど1年前の19年第1回定例会だけ。そのときの質問者も今回と同じ、みずま雪絵 議員(無所属)であった。

数字の確認と海上ルートに戻すことの訴えである。

問1:実機試験、区民からの何らかの問い合わせ?
問2:パネル展示に、区民は何人?
問3:海上への離発着ルートの徹底を求めるべき

葛飾区議会「20年第1回定例会」質疑応答」より

共産党議員さえ羽田新ルートを取り上げないなか、質問内容はさておき、みずま議員が羽田新ルートを取り上げたことだけは評価したい。

 

このように葛飾区議の羽田新ルートへの関心は低い

でも、葛飾区上空を通過するC滑走路出発ルートは、荒川に沿いながら江東・江戸川区境上空を通過し、墨田・葛飾区境を「約4,500~10,000ft(約1,370~3,000m)」の高度で通過することになっている(次図)。

国交省が公開している飛行騒音データによれば、大型機777-300の離陸時の飛行高度4,500ft(1,370m)の地上での騒音レベルは73dB、6,000ft(1,830m)で69dB。けっして小さいわけではない

墨田・葛飾・足立区を対象とした飛行経路図がない
羽田新ルート|墨田・葛飾・足立区民にも影響」より

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