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羽田新ルート|足立区議会「20年第4回定例会」質疑応答

足立区議会「20年第4回定例会」本会議の代表般質問(12月3日)で、羽田新ルートに関して、土屋のりこ議員(足立区議会議会改革を全力で推し進める会)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、テキスト化(約1千700文字)しておいた。


質疑応答のポイント

※答弁は都市建設部長


土屋議員

土屋のりこ議員
土屋のりこ議員(足立区議会議会改革を全力で推し進める会、区議2期、39歳)

羽田空港の低空飛行・新飛行ルート問題についてです。

葛飾区では、航空機の飛行ルートが当初予定の荒川上空よりも、葛飾区内に入り込むことによる騒音被害が大きく、国交省へ報告と対応を求めていると聞きます。飛行ルートの計画と実際では違いが出てきています。


当区では、区民が代表電話に問い合わせると、交換は国交省航空局を案内するそうですが、区が区民の声に向き合わない姿勢は無責任ではないか。きちんと担当部署を決め、案内してほしいと思います。

問1:騒音測定、状況はどうか?

当区でも区民からの苦情を受け、騒音測定が行われるとのことだが、状況はどうか

騒音は不快感という心理的な影響だけでなく、生理的影響として、睡眠障害、心疾患、胎児の発育阻害などが指摘されます。不動産価値の低下にもなります。


第2回定例会での質問に対し、区は「国からは新飛行経路移行後の区内の航空機騒音は騒音の基準を満たしていると説明を受けている」と答弁されましたが、その基準自体に疑問があります。


日本の騒音の環境基準は世界と比べて甘いと専門家から指摘があります。騒音を測る基準値は音のうるささを表すもので、また、あくまでも時間帯平均値であり、50年前に定められたまま、新たな科学的知見が反映されずに基準値とされているなど課題もあるものです。国の基準を満たしているから安心とは言い切れません。

問2:苦情が寄せられている地域へも騒音測定を広げてほしい

また、実際はどこを飛んでいて、騒音どうなのか。苦情が寄せられている地域へも騒音測定を広げてほしいがどうか。

問3:地域住民に対するアンケートの実施

寄せられた苦情は氷山の一角でしかありません。飛行コースに近い地域で住民アンケートを行い、生活の影響などの実態把握に努めていただきたいが、どうか。

部長

都市建設部長
都市建設部長

私から、羽田空港の新飛行ルートに係る騒音測定の状況とその騒音測定地域の拡大および地域住民に対するアンケートの実施に関するご質問についてお答えいたします。

答1:青井小学校騒音測定、12月17日から23日の7日間実施を予定

まず、騒音測定ですが、国土交通省が青井小学校の屋上に騒音測定機器を設置し、12月17日から23日の7日間実施を予定しております。なお、測定結果につきましては、国土交通省から報告があり次第、改めて区民の皆様や議会に対して報告をさせていただきます。

答2:青井小学校での測定結果を踏まえたうえで、国交省と協議

次に、騒音測定地域の拡大のご要望につきましては、青井小学校での測定結果を踏まえたうえで、さらなる測定地域の拡大について、国土交通省と協議してまいります。

答3:国交省「現在のところ実施する予定はない」

また、飛行コースに近い地域住民へのアンケートの実施につきましては、国土交通省に確認致しましたが、「現在のところ実施する予定はない」とのことでございました。

今後とも騒音状況に関する測定結果を注視しつつ、国土交通省に対し、重要な情報提供を求めてまいります。

土屋議員:騒音測定、区としてどうか?

騒音測定なんですけれども、国交省がどうかということで、「国交省はアンケートをする気はない」ということを答弁されましたが、「区としてやってほしい。どうか」ということを聞いていますので、区としてどうかということを再答弁お願いします。

部長:現段階で、区として騒音測定をする考えはございません

騒音測定についてでございますけれども、青い小学校での設定結果を確認はさせて頂きますけれども、現段階で、区として騒音測定をする考えはございません

雑感(羽田新ルートへの関心は低いのだが…)

足立区議会の定例会本会議の代表・一般質問でこれまで羽田新ルートが取り上げられたのは、次の4件。

共産党の議員でさえ、過去に1回しか質問項目に掲げていないのである。ことさように足立区議の羽田新ルートへの関心は低い。

 

足立区上空を通過するC滑走路出発ルートは、北風時(全体の約6割)、午前(7時~11時半)・午後(15~19時、うち3時間)の時間帯で1時間当たり23回(2分36秒ごと)運用されることになっている。

C滑走路出発ルートは、荒川に沿いながら江東・江戸川区境上空を通過し、墨田・葛飾区境を「約4,500~10,000ft(約1,370~3,000m)」の高度で通過。さらに足立区を「約6,000ft(約1,830m)以上」の高度で通過する計画となっている(次図)。

国交省が公開している飛行騒音データによれば、大型機777-300の離陸時の飛行高度6,000ft(1,830m)の地上での騒音レベルは69dB。けっして小さいわけではない

墨田・葛飾・足立区を対象とした飛行経路図がない
羽田新ルート|墨田・葛飾・足立区民にも影響」より

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