3月29日から羽田新ルートの運用が始まった。南風時に都心上空を通過して羽田に到着するルートが運用されたのは、4月23日までに10回。
4月18日は、初めての「悪天時」の運用だった。地域によっては「好天時」よりも低く飛ぶ(すなわち騒音が大きくなる)。
「悪天時」は、好天時のルートの一部が西側にシフトし、かつ飛行高度が低くなる(次図)。
「実機飛行確認経路(新飛行経路)|国交省」に加筆
都心上空パラレル飛行(動画)
国交省が運用しているサイト「羽田空港飛行コース」で公開されている飛行データを元に、4月18日に都心上空をパラレル飛行した様子を10倍速の動画(約40秒)を作成してみた。
- 大型機B777(右側:C滑走路到着ルート)
- 小型機B737(左側:A滑走路到着ルート)
全18機(内訳後述)。風向・風速が南南西・10mから西風・6m(=横風)に変わるなかで、都心上空飛行が続けられた。
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全18機200倍速(23秒)- YouTube ※騒音値は判読できない
高輪台小学校78dB(大型機B777通過時)
上記動画により、飛行機が騒音測定局近くを通過するたびに、騒音レベルが上昇する様子が確認できる。
ただ、ここで注意しなければならないことは、騒音測定局すべてがルート直下にあるわけではないことだ。すなわち、ルート直下の騒音レベルは、画面に表示されている値よりも大きくなる。
上記の動画の表示値から、パラレル飛行(大型機B777・小型機B737)のときの最も大きくなる値を最大騒音レベルとして整理したのが次表。
大型機B777通過時、高輪(港区立高輪台小学校に設置された測定局)の騒音レベルが78dBと最も大きかったことが分かる。
国際便はゼロ
4月18日の南風・悪天時の到着ルートを飛行した全18機の内訳を次表に示す。
18機のうち、国際便はゼロだった。
※上表を作成するにあたり、「Flightradar24」(スウェーデンの航空ファンが構築した、飛行中の民間航空機の現在位置をリアルタイムに表示しているウェブサイト)を利用した。
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