超党派議員団主催により7月10日午前、衆議院第2議員会館会議室にて、各地域の市民も交えて国交省との意見交換会が開催された。
どのような意見交換が行われたのか、ざっくりまとめておいた。
参加者:国会議員7名、区議6名、市民
超党派議員団主催により7月10日午前、衆議院第2議員会館会議室にて、各地域の市民も交えて国交省との意見交換会が開催された。
まずは、下記国会議員7名と区議会議員6名の挨拶から。
↓ 挨拶順。
- 松原仁 衆院議員(無所属)※司会進行
- 海江田万里 衆院議員(立民)
- 福島瑞穂 参院議員(社民)※別件につき挨拶後退出
- 小池晃 参院議員(共産)挨拶
- 木村英子 参院議員(れいわ)
- 初鹿明博 衆院議員(無所属)
- 山添拓 参院議員(共産)
国交省からは鍬本浩司課長(首都圏空港課)以下、総勢10名が参加。
「羽田新ルート反対署名」手交
次に、「羽田増便による都心低空飛行計画に反対する東京連絡会」の秋田操共同代表と「羽田問題解決プロジェクト」の大村究代表から赤羽大臣宛の「羽田新ルート反対署名」が 国交省鍬本課長に手交された(写真)。
(左から大村氏、秋田氏、鍬本課長)
出所:kaco氏(前中野区議)ツイート写真(掲載許諾済み)
(同上)
主な質問
議事進行は、松原仁 衆院議員(無所属)。
まずは、事前に国交省に提出しておいた「国交省向け事前質問資料」(A4判2枚)(下図)に沿って、鍬本課長が逐次回答。
その後、国会議員、航空評論家・杉江氏(元JALき機長)、区議、住民の順に質疑応答が行われた。
主な質問は次の通り。
- 海江田議員:既存のルートを使わないことは検討の範囲に入るのか、入らないのか?
- 木村議員:視覚障碍者への騒音影響について
- 初鹿議員:新ルート自体を止める・止めないは検討に含まれているのか?
- 山添議員:
曲線の進入ルートを検討するということになるのか?
B滑走路離陸ルートは見直しの対象になっていないのか? - 松原議員:固定化しないとうのはルートを変えるというふうにみんな思っている。率直にお願いします。
- 杉江氏:
最終進入を全く変えることはできないのか?
(質問主意書への答弁として)データを持ち合わせていないとはどういうことか?
千葉県は最終進入を1000ft上げた。千葉県の騒音対策はとりあえず解決しているのでは?
JALの機内アナウンスでパイロットが必至な思いで進入しているときに「都心の景色をお楽しみください」そのアナウンスは妥当なのか? - あべ祐美子品川区議(立民):千葉の反対の声を理由付けに利用しただけ?
- 中塚亮品川区議(共産):有識者検討会、技術的選択肢。技術的に都心を飛ぶことは危険だと思わないのか?
- 松島氏(大田区住民):騒音負荷平準、応分の負担。「羽田空港のこれから」(冊子)でこれまで千葉県のこと一言でも言っているか?
- 黒田氏(渋谷区住民):1時間当たりの上限値は見直す予定に入っているのか?
- 杉江氏:なぜ飛行機が正規のルートから外れてフラフラしているのか?
国交省の回答
質問への大半は鍬本課長が回答。技術的な一部の質問については鍬本課長以外の担当者が回答した。
鍬本課長は、ペラペラ、ペラペラしゃべってはいるが、何を言っているのかよく分からない。よく分からせないようにしゃべっているともいえる。ただでさえ籠りがちなところへもってマスクをしているのでますます理解が難しい。ただ、全体的に言えることは実質的な内容はほとんどなかったということだ。言質を取られまいとする役人話法を駆使しているという印象を強く受けた。それに対して鍬本以外の担当者の回答は極めて分かりやすく率直に応じている印象。
結局、技術検討会が新ルートをどのように見直そうとしているのかという住民が最も関心を寄せている点については、「技術的な検討」を行う以上の内容は明らかにされなかった。
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