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羽田新ルート|大田区議会「20年第2回定例会」質疑応答

大田区議会「20年第2回定例会」本会議の一般質問(6月12日)で、大竹辰治議員(共産)から羽田新ルートに関しての質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、テキスト化(約2千400文字)しておいた。

※以下長文。時間のない方は「質疑応答のポイント」と最後の「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

大竹辰治 議員(共産)

大竹辰治 議員
大竹辰治 議員(共産党、区議8期、旭川西高卒、68歳)

次に、コロナ禍だからこそ、安心、安全の羽田空港の運用についてです。

新型コロナ感染症の影響で、航空需要が激減し、羽田を発着する航空機、国際線で95%減、国内線80%減などとなっています。こうした中で、増便のための都心上空ルートが運用されています。

今年のゴールデンウィーク後の1週間では、平均の発着回数は1時間あたり17便です。計画は、1時間当たり90便ですので、2割弱にとどまっています。

問1:3月29日以降の運用データ、国に公表するよう求めるべき

国は3月25日の参議院予算委員会で「減便で余裕が生じている期間を助走期間と捉えて、騒音測定結果データの蓄積・分析などを行う」と答え、助走期間については、「新型コロナウイルスの影響により減少している需要が回復するまでの期間を助走期間として、必要なデータの蓄積等を行ってまいりたいと考えております」とも答えています。


それは極めて不誠実な態度であり、助走期間がいつ終わるか分かりません。

当区議団は、増便新ルートそのものに反対ですが、「増便のためならやむを得ない」こう考えてきた人達にとっても、それでは何のために我慢するのか分からないということになります。


また、データ集積のためと言いながら、この間、データというのは公開されていません。

国は3月29日以降の運用データの公開については、「現在集積をしておりますので、まだ取りまとめ中でございます。どのような形で公表するかは、関係自治体等とも相談しながら対応してまいりたいと思います」と述べています。


関係自治体として、国に公表するよう求めるべきです。お答えください。

問2:需要回復当分望めない、少なくとも中止

新型コロナで外出自粛が要請されて多くの方が自宅にいるなかを減便している中で、飛行機が上を飛んでいくと、これに耐え難いという声が起こっています。

いま緊急事態宣言が一部解除されたなかでも、東京都の移動というのは控えるように、政府としても呼びかけています。政府が求めている新しい生活様式では、帰省や出張は控えるべきだとも言っています。


IATA国際航空運送協会が、国際線の2019年レベルの回復は2024年だと予想しています。

また、旅行社の調査では、「58%は『最初の旅行は国内にしようと考えている』、86%は『旅先での隔離を心配している』。国際線に乗るという需要はなかなか回復しない」と述べられています。


いま、コロナで色々な影響を受けて航空会社の経営すら危ぶまれています。この増便新ルートだけは、コロナと関係なしに進めていくんでしょうか。

国会の答弁では千葉県との確認書を理由にしていますが、昨年12月25日でコロナの感染症が流行した前で、理由になりません。

増便新ルートが必要なほどの需要回復というのは残念ながら当分望めない

その間、少なくとも中止するよう身近な自治体として、国に求めるべきです。お答えください。

空港まちづくり本部長

空港のまちづくり本部長
空港のまちづくり本部長

答1:適切かつ確実に公開するよう引き続き求めてまいります

私からは空港対策に関する2問のご質問に答え致します。

最初に、羽田空港の新飛行経路の運用に関わるデータの公表に関する御質問でございますが、新飛行経路の南風運用は4月3日から運航が開始されております。

新型コロナウイルス感染症の影響により減便が継続していることから、国においては、引き続きこれまで示してきた騒音測定の推計平均値を大きく上回る数値が測定された場合の原因究明を行うとともに、必要に応じた更なる騒音対策の検討のため、データの蓄積・分析をさらに進めているとのことです。


一方、区はこの間、新飛行経路の南風運用の騒音測定状況などの情報提供、航空に関わる情報公開を国へ要望してきたところでございます。

これにつきましては、既にご報告している通り、新飛行経路運用開始直前の本年3月26日、区長自ら国土交通省にまいり、要望書を手交しております。

区としましては、国に対し新飛行経路に関わるデータについて、区はもとより、区民の皆様へ情報提供するとともに、新飛行経路の運用に関わるデータのみならず、現行運航におけるゴーアラウンドやイレギュラー運航、大気汚染その他航空に関する情報を適切かつ確実に公開するよう引き続き求めてまいります

答2:必要な対策につきまして、引き続き国に求めてまいります

次に、新型コロナウイルスの影響を踏まえた新飛行経路運用に関するご質問でございますが、減便しているなかにおける新飛行経路の運用につきましては、国においては、データの蓄積・分析、助走期間以外に、管制、運航者双方の熟度を高めるためなどとしております。


また、千葉県ではこれまで県内において、長年にわたり羽田空港の騒音を負担してきたことから、千葉県内における騒音軽減を求め続けてきた経過もございます。

このことから新飛行経路の運用開始の決定を受け、国と千葉県は文書により機能強化後の千葉県下の騒音影響軽減について確認したものと理解しております。


新飛行経路の運用は、千葉県内における騒音影響の軽減も含めた施策であるとも考えられることから、区でも千葉県の歴史的な背景に関しましては重く受け止めております

区としましては区内における騒音影響の軽減措置など、必要な対策につきまして、引き続き国に求めてまいります

雑感(原稿棒読み大会…)

今回の定例会本会議で質問に立ったのは、全部で18名(代表質問5名、一般質問13名)。そのうち羽田新ルート問題を取り上げたのは共産党(1名)だけだった。

再質問がないので、全く議論が深まらない。まさに”原稿棒読み大会”なのである。
大田区民はこのような区議会の現状を知っているのだろうか……。

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