3月29日から羽田新ルートの運用が始まっている。
都心上空を通過して羽田空港に到着するルートが運用されるのは、南風時の15時から19時の時間帯に限られる(次図)。
「FAQ冊子v6.2」P43。ピンク文字は筆者加筆。
都心上空を旅客機が襲う【動画】
15時以降、南風が吹いた日は、実際に頭上を飛行する巨大な機影と轟音に驚かされた人たちの声がSNSを飛び交っている。
次々と飛来する旅客機は、まるで空襲のようではないか。
国交省が運用しているサイト「羽田空港飛行コース」で公開されている飛行データを元に、4月4日に都心上空を飛行した83機を200倍速の動画(約1分)を作成してみた。
※映像最後のほう(18時12分あたりから)、海上ルートに切り替わり、海側から進入始める飛行機の隊列がなんとも不気味。
コロナ後に本格化する…
次々に飛来する巨大な旅客機からの轟音に驚かされているかもしれないが、じつはこれはほんの序の口なのである。現在は新型コロナウイルスの影響で大幅な減便が行われているからだ。
国交省の計画通りであれば、A滑走路到着ルートでは1時間当たり14機(4分17秒ごと)、C滑走路到着ルートでは1時間当たり30機(2分ごと)の頻度で飛ぶことになっている。
実際には、A滑走路到着ルートで64%減、C滑走路到着ルートで26%減となっているのである(次図)。
赤羽国交大臣自らが、現在の羽田新ルートの運用は助走期間と公言している。コロナ後には、もっと多くの旅客機が都心上を襲うことになっている。
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