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羽田新ルート|質問主意書(上皇夫妻の御仮寓所「高輪皇族邸」への影響)

第200回国会(19年10月4日~12月9日)の衆議院の質問主意書89件(11月21日現在)のなかに、69番目として羽田新ルートに係る次の質問主意書が埋もれている。

初鹿明博 衆議院議員(立憲民主党)が11月8日に提出した質問主意書に対する政府答弁書が公開されたのでひも解いてみた。

読みやすいように、一問一答形式に再構成しておいた。
※時間のない方は、「質疑応答のポイント」と文末の「雑感」をお読みいただければと。


質疑応答のポイント

初鹿明博衆議院議員(立憲民主党)
初鹿明博 衆議院議員(3期、立憲民主党、 東大学部卒、50歳)

上皇上皇后両陛下のお住居となる仙洞御所が完成するまでの間、高輪皇族邸が御仮寓所となることが決まっています。
 ところが、来年3月29日より運用が開始される羽田空港新飛行ルートの南風運用時の経路は高輪皇族邸の近くを通過することになっています。

 「羽田空港増便計画に伴う新飛行ルート間近に位置する上皇陛下仙洞仮御所の諸対策に関する質問に対する答弁(内閣衆質198第159号)」によると、「新経路案のうち羽田空港のC滑走路へ着陸する飛行経路において、航空機は、最も当該飛行経路に近い同皇族邸の敷地の中の地点から西へ約120メートルの地点を、約450メートルから約600メートル程度の高度で飛行することを想定している。

また、お尋ねの「国土交通省の資料「羽田空港のこれから」に代表的に引用されるボーイング社製の大型機、中型機、小型機」が当該高度で飛行した場合の当該飛行経路直下における航空機の騒音レベルの最大値は、それぞれ、73デシベルから76デシベル程度、69デシベルから74デシベル程度及び68デシベルから71デシベル程度と想定している。」とされている。
 以下、政府の見解を伺います。

質問1:静謐な環境を保持することが出来る?

仮に上皇上皇后両陛下がお気になさらないとおっしゃったとしても、上皇上皇后両陛下のお住居は静謐な環境を保持することが必要だと考えます。

新飛行ルートの運用が始まった後も静謐な環境を保持することが出来るのでしょうか。政府の見解を伺います。

回答1:低騒音機の利用促進、運用時間の限定、飛行高度の引上げ

御指摘の「静謐な環境を保持する」の意味するところが明らかではないため、お尋ねについてお答えすることは困難である。

なお、政府としては、航空機の騒音を軽減する観点から、東京国際空港(以下「羽田空港」という。)における着陸料について、低騒音機の利用を一層促進するため令和2年1月に再度見直しを行うとともに、羽田空港における新たな飛行経路(以下「新経路」という。)について、運用時間の限定及び飛行高度の引上げを行うこととしている。

質問2:上皇上皇后両陛下が高輪皇族邸にお住まいの期間は新飛行ルートの運用を行うべきではない

高輪皇族邸への落下物の懸念や騒音を考えると、上皇上皇后両陛下が高輪皇族邸にお住まいの期間は新飛行ルートの運用を行うべきではないと考えますが政府の見解を伺います。

回答2:騒音対策を図る、落下物対策に万全を尽くしてまいりたい

政府としては、我が国の国際競争力の強化、増加する訪日外国人旅行者の受入れ等のためには、令和2年3月29日からの新経路の運用等による羽田空港の機能強化は必要不可欠であると考えているが、その際には、一について(回答1)で述べたとおり騒音対策を図るとともに、国土交通省において平成30年3月に取りまとめた「落下物対策総合パッケージ」を踏まえた航空機からの落下物対策に万全を尽くしてまいりたい

雑感

質問書(約800文字)と答弁書(約600文字)は別々の文書なので、上記のように一問一答形式に再構成しないと、内容を的確に把握することはできない。

 

「上皇ご夫妻は来年3月末までに皇居から高輪に引っ越される予定」(ANNニュース 10月18日)とされている。一方、羽田新ルートの運用が開始されるは来年3月29日。つまり、上皇夫妻が引越しされた日に合わせたように、お住いの頭上から73~76デシベルの轟音が降り注ぐのである。

政府は「航空機からの落下物対策に万全を尽くしてまいりたい」と答弁するのが精一杯ということなのであろう。万が一、高輪皇族邸に氷塊が落ちてこようものなら、赤羽大臣の首がすっ飛ぶくらいでは済まないと思うのだが。それとも、氷塊は溶けてしまうので、なかったことにするのか……。

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