マンション管理人の不足問題。都内ではマンションがドンドン建設されているが、マンション管理人は今後も確保できるのだろうか。
マンション管理人が不足(日経)
ここ数年、定年延長や再雇用を実施する企業が増え、賃上げなど待遇を改善しても思うように採用できなくなっているという。
マンション管理人 採用年齢引き上げ 三井不など、定年延長で不足深刻
不動産大手が深刻化するマンションの管理人不足への対策に取り組んでいる。三井不動産グループは採用年齢を引き上げたほか、大京グループは人工知能(AI)の活用で業務を効率化する。管理人は企業を定年退職した人が働くことが多いが、定年延長や再雇用で担い手の中心となる高齢者の採用が難しくなっている。マンションの増加が続く中、対策が急務だ。
マンションの管理人や清掃員などの従業員の年齢は65歳以上が約6割を占める。定年退職後の勤務先というのが多いが、ここ数年、定年延長や再雇用を実施する企業が増え、賃上げなど待遇を改善しても思うように採用できなくなっている。(以下略)
(日経新聞 5月14日)
マンション管理人の給与を可視化する
都内ではマンションがドンドン建設されているが、マンション管理人は今後も確保できるのだろうか。
求人検索サイトIndeed (インディード)に、マンション管理員の地域別の給与情報が掲載されている(次図)。
そこで、23区の マンション管理人の平均給与を比較したのが次図。
最大は千代田区の24.2万円(サンプル数361件)、最小は台東区の14.4万円(サンプル数248件)。その差9.8万円。
マンション管理人の平均給与を地図に落としてみると(次図)、やはりというか、都心部の給与水準が高いことが分かる。
これからは都心部でのマンション管理人争奪戦が展開されるのか……。
なぜ、都心のマンション管理人の給与水準は高いのか?
都心のマンション管理人の給与水準が高いのは、管理費がマンション価格に比例して設定されているからではないのか?
「管理人の平均給与」と「中古マンション平均価格」との関係を可視化したのが次図。たしかに中古マンション平均価格が高いと管理人の平均給与も高くなる傾向が見られる。
※中古マンション価格は、LIFULL HOME'Sの専有面積70m2の場合の価格相場(5月1日現在)を用いた。
足立区の給与水準が比較的高いのは、足立区のマンション人気と関係でもあるのか(これからは下町の時代!?『なぜか惹かれる足立区』)。
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