東日本不動産流通機構(東日本レインズ)は4月17日、「首都圏不動産流通市場の動向(2018年度)」を発表。
- 成約件数は2年ぶりに前年度を上回り、過去最高
- 成約物件m2単価は6年連続で上昇して52万円台、6年で35.4%上昇
- 成約物件の価格は6年連続で上昇し、3,300万円台
- 新規登録件数は5年連続で前年度を上回り初の20万件台、m2単価・価格ともに6年連続で上昇
不動産経済研究所が同日発表した「首都圏マンション市場動向2018年度」のデータと比べてみよう。
首都圏マンション価格:新築は頭打ち、中古は上昇中…
新築マンションの発売価格は、投資や爆買い、相続税対策など、非実需要増の影響により13年度以降急上昇していたが、6千万円突破を目前に頭打ち。
一方、中古マンションの成約物件価格のほうは13年度以降、上昇を続けている。
首都圏マンション戸数:3年連続中古が新築を上回る
首都圏の中古マンションの成約戸数は3年連続で新築マンションの発売戸数を上回っている(次図)。
18年度はその差950戸。
高騰した新築マンションに見切りをつけて、中古マンションの購入に向かう庶民の姿が思い浮かぶ。2020東京オリンピック・パラリンピックに向けて、建設資材の高騰、人手不足が続く。このまま新築マンションの価格が高止まりするようだと、新築から中古への流れは止まらないだろう。