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羽田新ルート|渋谷区議会「18年第4回定例会」質疑応答

渋谷区議会の「18年第4回定例会」本会議代表質問(11月29日)で、羽田新ルートに関して、治田学議員(立憲民主党渋谷)の質疑応答があった。

議会中継(録画)をもとに、全文テキスト化(約2千300文字)しておいた。

※以下長文なので、時間のない方は「質疑応答のポイント」をお読みください。


質疑応答のポイント

治田学議員
治田学議員(立憲民主、区議2期、長妻昭元秘書、専修大卒、44歳)

治田:国に対し計画の撤回を

次に、羽田空港の増便問題についてお伺いいたします。これについては、これまで数回にわたって本会議で質問してきました。

国土交通省は去る11月20日に、「今年12月15日から来年2月23日まで、各自治体で第5フェイズ説明会を開催する」と公表し、渋谷区でも2月22日に千駄ヶ谷社会教育館、また2月23日に地域交流センター恵比寿で行われる予定となっております。

プレス発表の資料には、住民説明会と書いており、これまでフェイズ1から4までの説明会を含め双方向の対話(説明会等)となっており、従来書かれていたオープンハウス型という名称が使われておりませんが、国土交通省航空局航空ネットワーク部首都圏航空課に確認をしたところ、「説明会の形は前回までと同様のパネルを並べたオープンハウス型説明会」ということです。

東京都にこの計画が示された当初から、自治体側から教室型説明会の開催が求められており、最近では区議会議長会から、また先の定例会に提出された請願を受け、渋谷区議会からも教室型説明会の開催が求められているなかで、国土交通省はなぜこれほど頑なに教室型説明会の開催を拒むのか理解できません

こんななか3日前の11月26日に、「品川区で12月20日に南大井文化センターで教室型説明会を開催予定である」という情報が流れ、これについても国土交通省に問い合わせたところ、「現在、区の方と調整中である」ということでした。そこでまずこの情報について区長はご存知でしょうか。区長の答弁を求めます。

そしてこのことも含め、再度渋谷区から教室型説明会の開催を求めるべきと考えますが、いかがでしょうか。区長の答弁を求めます。

また、この間もエールフランス、フランス航空機が操縦ミスで皇居の上空を低空飛行するなど人的なミスもあり、さらに加えてJALにおいてはパイロットが酒気帯びの状態で搭乗しようとしていたということもあり、航空会社の信頼性が問われる事件もあるなかで、落下物や騒音の問題以前に渋谷区の上空を低空で飛行させようという計画自体が私は認められるようなものではないと考えます。

国に対し計画の撤回を求め、区民の命と財産を守る姿勢を示すべきです。区長の答弁を求めます。

長谷部健 渋谷区長
長谷部健 渋谷区長(無所属、1期、元渋谷区議会議員3期、専修大学商卒、46歳)

区長:計画の撤回を求める考えはありません

次に、羽田空港増便についてのお尋ねです。
まず、「区から教室型説明会の開催を求めるべき」とのことですが、国土交通省は各フェイズごと、いつ誰がどこの会場にお越しいただいても国の職員が個別に対応できるオープンハウス型の説明会を行っています。

議員ご指摘の教室型説明会につきましては、町会等からの要望も踏まえ、これまでも国に対し要請してきたところです。他区の状況については存じませんが、本区としては引き続き強く(教室型説明会の)開催を求めてまいります

また、「計画の撤回を求めるべき」とのことですが、これまでもお答えしている通り、羽田空港の機能強化を図ることについての必要性はあると考えています
一方、区民からの不安の声やご意見があることも充分認識でおります。

引き続き区としては、国に対して騒音や落下物対策などの問題について十分な検討と説明をあらゆる機会を捉えて求めていきます
こうしたことから質問のような計画の撤回を求める考えはありません

治田:区長、オープンハウス型の説明会これまで見にいかれたことありますか

羽田空港の件については、オープンハウス型の説明会について、区長、オープンハウス型の説明会これまで見にいかれたことありますか

これ(オープンハウス型の説明会)について、何回ぐらい行ったのか、どこに見に行ったのか、ということにちょっとお答えいただきたいと思います。

一昨日、国会で院内集会が開かれて、各自治体から、団体からも撤回についての署名が、24,520通の署名が国交省に提出されました。渋谷区からも「渋谷の空を守る会」という団体から1000通の署名が出されたところです。

そのなかでのやりとりで、「平成29年11月から今年10月の31日までで全国主要7空港で397件の落下物があった」という講評もありました。
こういった状況があるなかで、国交省が特定の自治体(品川区)とだけ交渉して、(品川区では教室型説明会を開催予定だが)オフィシャルな形で教室型説明会を行わないということは、私はこれは本当に国交省に不審感を抱かずにはいられません
しっかりと今後もこの教室型説明会の開催を求めていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

区長:実際の現場には私は行っておりません

羽田空港につきましては、実際の現場には私は行っておりませんが、報告は毎回ずっと受けております。国交省からの説明も私は受けておりますし、区長会でも説明を受けております。

教室型の説明会については、変わらずにこれからも渋谷区としても対応をお願いしていきたいということを強く求めていく、そういった方針です。ご理解ください。

治田:ぜひ現場を見に行ってください

羽田空港の問題については、(区長は)ぜひ現場を見に行ってください。説明会もしっかりと見ていただきたいと思います。お願いをいたします。
区長の自身の目で、現場でどういった説明が行われているのか、国交省からどういった対応が行っているのか(見ていただくよう)お願いをいたします。

雑感(まだ教室型/オープンハウス型の議論…)

渋谷区議会ではまだ教室型/オープンハウス型の議論をしているのかというのが第1印象。

区長にいくら撤回を迫っても、「計画の撤回を求める考えはありません」という答弁しか返ってこないのは予想されたことではないのか。第3回定例会(9月21日)で五十嵐議員(共産)が撤回を迫ったときも区長は全く同じ答弁をしていた。

しかも、同定例会では、吉田議員(立憲民主)の「区長の認識と今後の具体的対応をお聞かせください」という質問に対して、「まぁ賛成というか」というように「容認」ではなく「賛成」答弁をしているのである。

国交省が11月20日に公表した第5フェーズの住民説明会の資料によれば、19年下期から「検査飛行」が始まる予定が組まれている。教室型/オープンハウス型議論、撤回する/撤回しない議論を続けているだけでは物事は進まないと思うのだが。

もっと区民に訴えかけなければ……(羽田新ルート周辺の渋谷区有権者数10万人にアピールできるか)。

※マスメディアが取り上げなければ、羽田新ルート問題は区民には届かない。区議会議事録の肥しとなるだけだ。弱小なこのブログメディアによる区議会質疑応答の全文書き起こし情報が少しでもお役に立てば幸甚。

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