天然ガスタンク製造企業本社の跡地に建つ、15階建ての大規模マンションの広告。
物件概要
【予告広告】大手町駅直通11分、駅徒歩13分。総戸数267戸、15階建。販売戸数/未定、2LDK(65.04m2)~4LDK(80.00m2)。販売価格/未定。平成32年2月竣工(本チラシ掲載日の2年後)。
広大な敷地を活かしたプラニング
新聞全紙大の広告裏面に、「ビッグスケールならではの広大な敷地を活かしたプラニング」として、6つの項目が掲げられている。
Lounge
- 待ち合わせや寛ぎのひとときを過ごせるホテルのロビーのようなラウンジ。中庭を眺めながらゆっくりと寛げます。
Kids Room
- 天気に左右されることなく子どもたちがいつでも思いきり遊べるキッズルーム。
Laundry
- お布団やクッションなどの大型アイテムの洗濯ができるランドリースペースを敷地内に、大きなものを洗えるため、クリーニング屋さんに行く回数が減り、家事の「時短」を叶えます。ちょっとした時間の積み重ねで、少しずつでも家族の時間を長くするアイデアです。
Guest Room&Party Room
- 遊びにきた親戚や友人がご宿泊いただけるゲストルームや、住民同士の誕生日会などに使えるパーティールームは大規模プロジェクトならではの空間。
Terrace
- 会話や思索のひとときに利用できる、テーブルとチェアをご用意したテラス空間。
Inner Garden
- 風にゆれる木々や、季節ごとに咲く花が美しい中庭。ホッと心を休めることができる、落ち着くスポットが敷地内にある歓びがあります。
マンション共用部のランドリーってどうよ?
特に気になったのが、敷地内に設けられた大型アイテムの洗濯ができるLaundry。
最近はコインランドリー・ビジネスが盛ん。夫婦共働き家庭が増加し、時間の有効活用と支出を抑えたいということが背景にある。
コインランドリーでは布団やカーテンなどの大きなものも洗えるのだが、車に布団を積んで出掛けるとなるとチョット面倒。その点、このマンションであれば、敷地内に布団が洗える大型洗濯機があるので、なにかと便利そうだ。
維持管理費はどれくらいかかるのか?
買い取りとリースの2通りの方法がある。
不動産投資新聞の「楽待」7月21日の記事「月20万が飛んだ…コインランドリー投資の恐怖」に掲載されているリース方式を参考に試算してみよう。
現在、月々の経費はどのくらいなのだろうか。内田さんは詳細を教えてくれた。
「まずリース料金の13万円がかかります。それと政府系金融機関から融資を引いて開業していますので、その返済が約8万円。それと水道・光熱費は稼働率によっても変わりますが、12万円~15万円くらいかかりますし、清掃に来てもらっているパートさんの給料に3万円支払います」
このほか雑費などを合わせて、「収支はトントンならいい方」だという。
内田さんのコインランドリーでは、写真に洗濯機が7台映り込んでいる。
本物件の写真には、少なくとも洗濯機4台が映り込んでいるが、これで全部かどうかは不明。まあ、ザックリした検討なので、内田さんのケースと同じ規模ということで試算しみよう。
- リース料金:13万円
- 水道・光熱費:12~15万円
- パート給料:3万円
上記の合計が28~31万円だから、雑費を含めて月額30万円とする。総戸数267戸で割ると、1戸あたり月額1,124円の負担。
仮に内田さん台数7台で、本物件が4台だすると1戸あたり月額642円。
まあ、ザックリいえば1世帯あたり月額千円負担すれば、大型洗濯機を利用できるというのが試算結果。
でも、そのほかにまだリスク負担金が隠れている。機械が故障した場合には、別途修理費が20万円程度かかるという。
機器をリースしていればその料金もかかる上、万が一故障などがあれば修理費は自腹だ。業務用の洗濯機は修理費も高額で、20万円程度かかる場合も多い。
機器の償却期間終了後(内田さんのケースでは7年後)は、1万円程度で再リースするできるというから、マンション共用部のランドリーって、アリなのかもしれない。
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(本日、マンション広告2枚)