民泊を悪用し覚醒剤を密輸したとして、警視庁は6月16日、無職の男女2人を覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕。民泊を利用した違法薬物の輸入事件の摘発は警視庁で初めて。
「民泊」悪用し覚醒剤密輸した男女を逮捕 ロックバンド「LINDBERG」手がけた音楽プロデューサーも覚醒剤使用で
民泊を悪用し覚醒剤を密輸したとして、警視庁組織犯罪対策5課は覚せい剤取締法違反(営利目的輸入)容疑で無職、白井一祥(39)=横浜市磯子区磯子=と同、畑中乙穂(いつほ)(26)=東京都渋谷区代官山町=の両容疑者を逮捕。覚醒剤を使用したとして同法違反(使用)容疑で、音楽プロデューサー、月光恵亮(つきみつ・けいすけ)容疑者(65)=同=を逮捕した。
民泊を利用した違法薬物の輸入事件の摘発は警視庁で初めて。(中略)
目黒区の民泊のマンションの一室に、畑中容疑者の知人男性宛てに米国から覚醒剤を送り、不在票を回収した畑中容疑者が、自宅に転送するよう配送業者に依頼していたという。
(産経ニュース 6月16日)
これまでも、違法民泊が犯罪の温床になり得ることは指摘されていたのだが、民泊を悪用した事件の摘発は5月1日に顕在化した「台湾人らによる無許可民泊拠点に不正出金事件」に続き、2件目となった。
ちなみに、今回事件の舞台となった目黒区内のAirbnb登録件数は、約500件。23区では10番目。特に多いというわけではない。
目黒区内のAirbnb登録物件は、一様に分布している(次図)。
(AirLABOの地図に追記、6月16日現在)
住宅宿泊事業法(民泊新法)は、6月9日の参院本会議で可決、成立した。
でも、同法が施行されるのは、早くても18年1月。まだ半年も先だ。
違法民泊への対応が急がれる。