今週発行されたSUUMO(スーモ)新築マンション首都圏版2月28日号の特集は「新築vs中古」。
1か月前の1月24日号の特集も「新築vs中古」だった。
このように短期間に「新築vs中古」特集が掲載されるのは珍しい。
なぜ短期間に?
ヒントは2月28日号の表紙の裏面にありそうだ。
表紙をめくると「新築と中古、どっちがいいのだろう?」という文言が目に飛び込んでくる(次図)。
新築と中古、どっちがいいのだろう?
「新築マンションは高いから」――それだけの理由で中古を選択していませんか?
時間と手間をかけて自分の思いを形にするリノベーションも、もちろん理想のひとつですが、中古の購入・維持に必要な費用や、その暮らしやすさは、新築と比べて分かりにくいのが現実。そこで16万組以上の住宅購入をサポートしてきたプロが、物件価格だけでは判断が難しい初期費用やランニングコストの差、設備や構造の違いなどを徹底比較。
理想を実現するための選択をバックアップします。
”新築マンションの価格が高いからというだけの理由で避けないでね。中古マンションだって維持に必要な費用とかいろいろあるのよ”というようにも読める。
中古マンションの良さを否定せずに、微妙な言い回しで新築マンションをプッシュしているのでは。
それでもって、4ページからなる特集記事では、「お金」「設備」「構造」で新築と中古を比較したあと、最後に「価格だけでなくトータルで判断を」という見出しで、次のように締めくくられている。
マンションは買うときの価格だけでなく、住んでからかかるお金も含めて考えたい。そのためには何年住むのか、どんな暮らしがしたいか、必要な設備や条件は何かなど、ト-タルで考えることが重要。じっくり比較して自分にとってベストな選択をしよう。
新築マンションが高騰し、庶民にはなかなか手が出ないマンション市況(「売れていない状況」継続中!?首都圏新築マンション市場)。
中古マンションに流出していく顧客を、なんとかして新築マンションに押し返そうと、「新築vs中古」特集を短期間に2回も組んだのではないのだろうか・・・・・・。