京都府警が無許可「民泊」の摘発に踏み切った。
無許可で「民泊」容疑=中国人観光客300人-旅行業者ら2人書類送検へ・京都府警
無許可で中国人観光客向けの「民泊」を営んだとして、京都府警生活経済課は4日、旅館業法違反(無許可営業)の疑いで、東京都千代田区の旅行会社顧問の男(52)と、山形市の旅館業者役員の男(48)を近く書類送検する方針を固めた。
個人宅などを割安な価格で提供する民泊は、外国人旅行者らに人気が高まっているが、男らは短期賃貸マンションを借り上げて大規模に営業しており、同課は悪質として摘発に踏み切る。
捜査関係者によると、2人は7~10月のうち7日間、京都市右京区のマンションで市長の許可を得ずに宿泊施設を経営し、中国からの観光客約300人を有料で宿泊させた疑いが持たれている。(以下、略)(時事通信 11月5日00:09)
京都市長の発言が摘発の引き金か?
京都市長が10月7日の記者懇談会で発した違法民泊に対する「啓発発言」が今回の摘発の引き金になっているのだろうか(京都市長がしっかりと協議したいと言っている間にも、Airbnb登録物件増加中)。
一つ問題が起こると大変なことになります。ネットサービスの提供者よりも、家主、オーナーの責任が問われますので、その辺の啓発もしていきたいと思います。
摘発のあったマンションの概要
ネットで調べると、四条通(京都市の主要な東西の通りの一つ)に面した、観光バスの乗り入れがしやすそうな位置にある築10か月の小規模マンションであることが分かる。
- 場所:阪急嵐山線〇〇駅徒歩12分、京都地下鉄東西線△△駅徒歩27分
- 竣工年月:2015年1月(築10か月)
- 規模:5階建て
- 総戸数:44戸
家賃は42m2で月額約6万円、91m2で約12万円。
- 1LDK・東向き・42.07m2:賃料(管理費等)6.1万円 (7,000円)
- 2LDK・南向き・90.77m2:賃料(管理費等)11.7万円 (7,000円)
マスコミ情報によれば、「1日の利用者は約30~70人で、宿泊料は1泊約7000円だった」ということから、ボロ儲け状態であったことが推測できる。
京都市Airbnb登録件数の増加にブレーキは掛かるか?
旅館業法違反で摘発されたのは2014年5月、足立区の自宅など複数の物件で旅行者を泊めていた英国人男性に続き2件目(法令違反リスクを負うのはホスト!Airbnbではない )。
今回摘発されたマンションもAirbnbとは関係ないのかもしれないが、今後、京都市でのAirbnb登録件数の増加にブレーキがかかるのか?
「京都市長がしっかりと協議したいと言っている間にも、Airbnb登録物件増加中 」より
東京23区では、大田区での「民泊条例」制定の動きやマンション管理規約へのAirbnb排除条項追記の動きなどの影響なのか、Airbnb登録件数の増加に勢いがなくなってきたような状況にある。