国土交通省は4月26日、「平成30年度マンション総合調査結果」を公表。
昨日のブログでは、スラム化の兆候を中心に可視化した。
本日は、「トラブルの発生状況」を中心に可視化。
「居住者間のマナー」トラブルが圧倒的に多い
「特にトラブルなし」というマンションの割合は18年度にやや減少したものの(23.2%)、依然として4分の3を超えるマンションが何らかのトラブルを抱えている(次図)。
なかでも、「居住者間のマナー」をめぐるトラブルが圧倒的に多い(55.9%)。以下、「建物の不具合(31.1%)」、「費用負担(25.5%)」と続く。
この「居住者間のマナー」をめぐるトラブルは、総戸数が多いほど、つまり大規模マンションになるほど多くなる傾向が見られる(次図)。
お互いの顔の見えない大規模なマンションほど、「居住者間のマナー」トラブルが発生しやすい……。
「生活音」トラブルが1位
さらに、「居住者間のマナー」をめぐるトラブルの具体的な中身を見ていくと、18年度は「生活音(38.0%)」が最も多く、次いで「違法駐車・駐輪(28.1%)」「ペット飼育(18.1%)」となっている(次図)。
これら「生活音」「違法駐車・駐輪」「ペット飼育」は、常に上位を占めているので、「マンションの3大トラブル」といわれてきた。
ただ、「違法駐車・駐輪」と「ペット飼育」の割合は減少傾向にある一方で、今回1位となった「生活音」の割合は4割近くをキープ。
これからはマンショントラブルといえば、「生活音」。
トラブルの処理方法は…
マンション内で生じたトラブルはどのように処理されているのか?
18年度は「管理組合内で話し合った(58.9%)」が最も多く、次いで「マンション管理業者に相談した(46.5%)」「当事者間で話し合った(19.4%)」となっている(次図)。
専門家への相談割合はそれほど高くない。「弁護士に相談した(10.2%)」、「マンション管理士に相談した(2.9%)」。
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