国交省が運用しているサイト「羽田空港のこれから」の「お知らせ」に記されている日付が実際に公表された日付とは異なっているという話。
国交省、また日付を操作
国交省が運用しているサイト「羽田空港のこれから」には、羽田新ルートに係る「お知らせ」が掲載されている。
筆者は毎朝、新しい情報が掲載されていないかチェックするのがルーチン。
今朝もチェックしていて、妙なことに気が付いた。最新の記事(騒音測定結果(2月分)の速報値を公表)の日付が3月29日になっているのだ(次図)。
3月29日は、先週の金曜日。今日は4月2日(火)だから、筆者は3日以上同記事の存在に気が付かなかったことになる。まさかそんなことはあるまい。
念のため、Google Chromeを使ってデータ更新日を調べてみると、4月1日10:23に更新されていたことが確認できる(次図)。
なぜ、国交省は3日も日付を遡って表示させたのか?
国交省、過去にも日付を操作
じつは、過去にも同じようなことがあった。
2020年11月に、実際には11月2日に掲載したのにも関わらず、掲載日を10月30日と表示していたのだ。
このときは、筆者がブログで指摘した翌日、国交省は公表日に誤りがあったとして「お詫びと訂正」を掲載した。
※詳しくは、「羽田新ルート|国交省、お知らせの日付を操作!?【追記あり】」参照。
なぜ、掲載日を操作する必要があるのか(筆者の見立て)
航空機騒音の測定結果は通常、翌月末に速報値として公表されている。ただ、国交省は、特に月末厳守とは明言していない。
ところが、港区議会「2020年第2回定例会」本会議において、風見利男議員(共産)の一般質問(9月11日)対して、港区長は次のように答弁している。
港区長:
(略)区は国に対し、国が高輪台小学校で実施している騒音測定結果について詳細な最大値等の情報を速やかに公表するよう求めてまいりました。
その結果、国は騒音測定結果等の速報値を測定月の翌月末に公表するなど、羽田空港の新ルートの運用報告を定期的にホームページで公表しましたが、詳細な最大値等の情報は公表されておりません。(以下略)
つまり、国交省は、少なくとも港区と間で、「速報値を測定月の翌月末に公表する」という約束があるので、今回もまた、日付操作を行ったのではないのかというのが筆者の見立てである。
国交省は今回もまた、「お詫びと訂正」を公表するのだろうか……。
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