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都内の駅前放置自転車台数ランキング推移

中古マンション選びのポイントは、駐輪場と掲示板。乱雑な状態であれば、マンション管理がキチンとなされてないことの証左となり得るし、そのような状態を容認している住人の民度にも懸念が生じる。

駅前の放置自転車の状況についても、似たようなことが言える。放置自転車が多いとすれば、駅前駐車場の整備費や整理・撤去などの人件費に十分な予算が投じられていないことの証左となり得るし、そのような状態を容認している地域住民の民度の問題にも通じる。

 

東京都は4月5日、「令和2年度『駅前放置自転車等の現況と対策』調査結果」を公表した。この調査は毎年実施されていて、東京都都民安全推進本部のホームページには平成22年度(2010年度)以降の調査結果が掲載されている。

 そこで、過去の調査結果も含めて、都内の放置自転車の状況を可視化分析してみた。


もくじ

都内の駅前放置自転車台数ランキング推移

2012年度以降の都内の駅前放置自転車台数ランキングの推移を次表に示す。

常に上位を占めてきたのが赤羽駅。また、常にトップ10入りをしているのが秋葉原駅。ここ数年では恵比寿駅が目立つ。

都内の駅前放置自転車台数ランキング

ちなみに、赤羽駅は2019年度はランク外の20位。過去の推移を可視化してみると、年々減少していたのに、20年度にリバウンドしている(次図)。原因は不明。

放置自転車台数の推移(赤羽駅)

23区の放置自転車等対策費ランキング

都内の駅周辺の放置自転車の台数は減っているのか。そのために必要な予算を投じているのか。

23区の放置自転車等対策費(自転車だけでなく、原動機付自転車と自動二輪車の対策費も含む)ランキング(21年度予算ベース)を次表に示す。

最も多い練馬区(年間16憶円)と最も少ない渋谷区(年間7.8千万円)とでは21倍もの違いがある!

放置自転車等対策費(21年度予算)

【メモ】

放置自転車等対策費は「投資的経費」と「消費的経費」から構成されている。

  • 投資的経費:自転車等駐車場の建設、増・改築に要する経費
  • 消費的経費:放置自転車等の整理・撤去・返還、自転車等駐車場の維持管理、普及啓発等に要する経費

都内の駅前の放置自転車は減っているのか

放置自転車等対策費(自転車だけでなく、原動機付自転車と自動二輪車の対策費も含む)と放置自転車台数の推移を可視化してみた。

放置自転車等対策費(=投資的経費+消費的経費)の増加とともに、放置自転車台数が減少していく様子が確認できる(次図)。

都内の駅周辺における放置自転車台数と対策費の推移
※19年度までは決算額、20年度は予算額

 

放置自転車が減少傾向にあることはいいことだが、そのために消費的経費は増加している。放置自転車2万台を下回るために、年間投下される消費的経費は162億円

雇用対策も兼ねているのであろうが、消費的経費を投下し続けないと駅前放置自転車が減らないというのでは持続的可能な良策とはいえない。たとえば、自転車を駅前に放置した人に10万円の過料を科せば消費的経費も賄えるので一石二鳥……。

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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