2021年の東京都議会議員選挙(投開票7月4日)の投票率は42.39%で、過去2番目の低さだった。
都民の投票行動はどうだったのか、東京都選挙管理委員会が公表したデータをもとに可視化してみた。
区内の投票率ワースト3は港・渋谷・中央区
区ごとの投票者数・投票率を次表に示す。
- ワースト3:港区(33.8%)、渋谷区(38.3%)、中央区(39.2%)。
- ベスト3:文京区(48.7%)、北区(47.0%)、千代田区(44.2%)。
これだけではよく分からないので、投票率を地図に落としてみた(次図)。
都心にぽっかり穴が開いている。
得票率40%超えは、都ファの台東・渋谷区
党派別の得票率を次表に示す。
区内の得票率は自民が圧倒的で、都民、公明、共産、立憲と続く。
自民党の得票率が30%を超えたのは次の4区。
- 1位:中央区(37.5%)
- 2位:墨田区(33.7%)
- 3位:千代田区(31.7%)
- 4位:江東区(31.2%)
都民ファーストの得票率が30%を超えたのは次の4区。特に、台東・渋谷区は40%を超えている。
- 1位:台東区(45.1%)
- 2位:渋谷区(42.9%)
- 3位:千代田区(35.7%)
- 4位:文京区(35.0%)
自民党・都民ファースト以外で得票率30%を超えたのは次の3地区。
- 共産党:文京区(35.8%)
- 立憲民主党:渋谷区(31.1%)、 中野区(30.0%)
党派別得票率マップ
党派別得票率データを地図に落としてみると、各党の支持層に地域的な偏りがある様子が見えてくる。
以下、23区の得票率の高い順。
自民党
自民党支持層は、23区の東側、西多摩地区および北多摩地区の一部に偏っている(次図)。
都民ファースト
都民ファースト支持層は、新宿区を除いた都心部、西多摩地区および北多摩地区の一部偏っている(次図)。
公明党
公明党支持層は、自民党支持層との棲み分けができている様子がよく分かる(次図)。
共産党
共産党の支持層の分布は、公明党の支持層の分布に近いように見えなくもない(次図)。
立憲民主党
立憲民主党支持層は、城北・城東および北多摩地区の一部が少ない(次図)。
日本維新の会
日本維新の会支持層は、23区が中心(次図)。
※上図各党とは得票率のスライス・レベル(区分の幅)が大きく異なっていることに要留意。
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