※投稿21年7月16日(更新24年7月31日)
※ソニー銀行やイオン銀行、SBI新生銀行などでは「5年ルール」と「125%ルール」が適用されていないことに要注意(住宅ローン金利|「5年ルール」「125%ルール」適用有無(銀行まとめ))。
先日このブログで住宅ローンに係る総合満足度ランキングを紹介した。
第三者の監修を経たうえで実施されているオリコンの顧客満足度調査の結果なので、信頼性は高い。住宅ローンを借りるならば、10年連続1位を獲得しているソニー銀行がよいのではないかというのが記事の結論であった。
本日は別の角度から、住宅ローンに係る各行の是非を探ってみよう。具体的には各行の住宅ローン残高の推移を可視化分析してみる。
2020年のオリコン総合満足度ランキングTOP10のうち、地銀3行を除いた7行の住宅ローン残高の推移を次図に示す。
※データは、各行のディスクロージャー誌、有価証券報告書、決算短信などに拠る。
みずほ銀行
- みずほ銀行が圧倒的な存在感を示している。ただ、住宅ローン残高は16年3月末に10兆円をきったあと、年々減少し続け、22年3月末には遂に8兆円を下回った。ネット銀行の草刈り場になっている。
住信SBIネット銀行
- 住宅ローン残高は年々増加し、15年3月末には多くのネット銀行から頭一つ抜け出し、24年3月末には6兆円を突破した。
15年3月に銀行代理業者による住宅ローンを販売開始した影響が大きいのではないか。
ソニー銀行
- オリコンの顧客満足度ランキング10年連続1位を獲得しているので他行を圧倒しているのかといえばそうではなかった。24年3月末に3兆円を突破しているが、住信SBIネット銀行には追い付いていない。
新生銀行
- 17年3月末の1.3挑円をピークに伸び悩み。
経営戦略に関するリスクとして、「当行が提供する資産運用商品や、住宅ローン等のローン商品が、お客さまの嗜好の変化等によって受け入れられない可能性があり、当行はこうした局面に適切に対応していく必要があります」(2021年度 有価証券報告書 P18)と自己認識している。
auじぶん銀行、イオン銀行、楽天銀行
- まだまだこれから。今後の伸びに注目。
オリコンの顧客満足度調査の結果からはソニー銀行一択のように見えていた。でも、住宅ローン貸出残高の推移を踏まえると、住信SBIネット銀行(オリコン総合満足度ランキング4位)も選択肢に加えていいのではないのか、というのが本日の結論。
※本記事の記載内容にかかわらず、住宅ローンを借りる銀行を決めるのは自己責任でお願いします。
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