国交省の従来の説明では、南風時は15時から19時(うち3時間)都心上空を通過する到着ルートが運用されることになっている。
ところが必ずしもそうでない運用が行われている。1回目は4月11日。そして2回目が5月23日。なぜなのか?
南風なのに「北風時」の運用が実施されたのは2回目
4月11日(土)の午後、羽田では南風が吹いていたのに、都心上空を通過して羽田空港に到着するルートの運用がされなかった。なぜ北風時に荒川沿いを北上する出発ルートが運用されたのか?
「みなとの空を守る会」の関係者が4月11日、国土交通省「羽田空港のこれから」に記載されている問合せ窓口に電話照会したところ、「管制官の判断による」とのことだった。
当日の管制官の判断によるということ。
逆に北風なのに南風運用はあるかと聞いたらそれも可能ということ。
コロナによる減便、緊急事態宣言、また自宅待機の方に配慮したわけではないとのこと。
※詳しくは、「なぜ南風なのに都心低空飛行が実施されなかったのか」参照。
2回目の5月23日(土)もまた、羽田では南風が吹いていたのに(次表)、都心上空を通過して羽田空港に到着するルートの運用が実施されなかった。
前日(5月22日)のパキスタン航空A320型旅客機の墜落事故が影響を及ぼしたということはないのか。
国交省からの回答
念のため、国交省が運営しているサイト「羽田空港飛行コース」に表示されている「航空機騒音に関するお問合せはこちらへ」というWEBメールシステムを利用して質問してみた。
5月23日15時~18時の羽田の飛行場実況気象(Metar)は、南風3m/sから~南南西5m/sでした。
ところが、羽田新経路の南風時の運用はなされませんでした。以下、4点ご教示ください。
- Q1:なぜ南風なのに羽田新経路の南風時の運用がなされなかったのでしょうか?
- Q2:コロナによる減便、緊急事態宣言、あるいは自宅自粛の方に配慮したのでしょうか?
- Q3:南風時の運用は中止または中断になったのでしょうか?
- Q4:南風時の運用の判断は、誰がいつ、どのような基準をもとに行われるのでしょうか?
質問してから5日後の今日(5月28日)、メール回答が送られてきた。
いつものことであるが、メール内容の転用・二次利用ご遠慮くださいとある。
結論を言えば、「みなとの空を守る会」の関係者が4月11日に国交省に電話照会した内容以上の回答はなかった。
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