羽田新ルートの運用開始(3月29日)に向けて、実際に乗客を乗せた旅客機を使った飛行試験(実機飛行確認)が1月30日から3月11日までの予定で実施されている。
実機飛行確認の翌日に国交省が公表する騒音測定結果(速報値)をもとに取りまとめておいた。
※2月13日更新
「実機飛行確認」は3月11日まで
実機飛行確認が実施される日程を下図に示す。実施期間を延長することはないとしている。
- 南風時に、都心上空を低空飛行して羽田空港に到着するルートの試験は2月1日から3月11日の間、7日程度かけて実施されることになっている。運用時間帯は、午後(15時から19時、うち3時間)。
- 北風時に、羽田空港を出発して荒川に沿って北上するルートの試験は1月30日から2月12日の間、7日程度かけて実施されることになっている。実施時間帯は、午前中(7時から11時半)と午後(15時から19時、うち3時間)。
(国交省配布資料より)
到着ルート(南風時、都心上空通過)
南風時に、都心上空を低空飛行して羽田空港に到着するルート近傍の騒音測定局(15か所)につき、推定値と速報値を比較した結果を次表に示す。
国交省データを元に筆者が独自推定した最大騒音レベルに対して、多くの地点で国交省の速報値が上回っていることが確認できる。
特に、測定日の違いによる小中学校(10か所)の最大騒音レベルを可視化したのが次図。
高輪台小学校(港区)、田道小学校(目黒区)といったブランド地域の学校の騒音の大きさが際立っている。
国交省は確定値を公表するときに下方修正してくるのだろうか……。
出発ルート(北風時、荒川沿い北上)
北風時に、羽田空港を出発して荒川に沿って北上するルート近傍の騒音測定局(2か所)につき、推定値と速報値を比較した結果を次表に示す。
【メモ】
国交省データを元に筆者が独自推定した最大騒音レベルに対して、国交省の速報値が上回っていることが確認できる。
第五葛西小学校では2月1日、最大騒音レベルが79dBを記録している。グランドでは地下鉄車内(80dB)に近い教育環境……。
※各騒音測定局近傍の騒音レベルの推定方法については、「羽田新ルート|自分が住んでいる場所の騒音レベルを簡単に知る方法 」参照。
あわせて読みたい