五輪期間中の「民泊」利用料はエゲツナイほどに高騰しているという話。これが日本のおもてなし……。
1泊500万円の「民泊」(日刊ゲンダイ)
五輪期間中、1泊45万円の「民泊」を報じた日経ビジネスに対して、日刊ゲンダイは1泊500万円の民泊を見つけたという。
料金高騰で1泊500万円も!東京五輪期間中に民泊で稼ぐには
来年のオリンピック期間中、1泊45万円の「民泊」が都内に登場したという日経ビジネス(電子版)の記事。主要なホテルが大会組織委員会や旅行代理店に押さえられ、民泊料金が高騰しているといった内容だ。(中略)
びっくり仰天とはまさにこのことだが、改めて日刊ゲンダイ記者が同サイトをチェックしてみたところ、45万円どころか、最高値は台東区の古民家を改装した民泊施設の「512万8000円」(4人)だった(12月24日」現在)。
1泊500万円の「民泊」、旅館業法上の宿泊施設だった
日刊ゲンダイに倣って、東京オリンピック開会式(7月24日)に1泊4人でブッキングドットコムに検索を掛けてみたら、たしかに台東区三筋町の木造2階建て(60m2)で1泊512万8000円(511万5000円+税・手数料1万3000円)がヒットした。
この1泊500万円の料金設定は、平常時(4月7日火曜日)の料金1泊120万6500円の4.3倍となっている。なんともスゴイおもてなし料金である。
ちなみにこの1泊500万円施設は、法的には年間の営業日数に制限のある住宅宿泊事業法上の「民泊」施設ではなく、旅館業法上の宿泊施設なのだ。
五輪料金(1泊100万円以上)は都内3件
東京オリンピック開会式(7月24日)に1泊4人100万円以上の「民泊」として、ブッキングドットコムに表示されたのは都内で3件。いずれも旅館業法上の宿泊施設(1月3日現在)。
平常時との料金倍率が最も大きいのは17倍。なんともエゲツナイ料金設定であるが、富裕層にとっては何の問題もないのだろう。
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