震災時に甚大な被害が想定される地域はどこか?
震災時に被害リスクの高い地域は、できればマンション選びの候補地から外したい。
東京都は9月9日、「地震に関する地域危険度測定調査報告書(第9回)」を公表。同報告書から都が警鐘を鳴らしている地域を読み取ることができる。
※同調査は、東京都震災対策条例(当時は震災予防条例)に基づき、昭和50年11月の第1回(区部)調査以来、5年おきに実施されている。
今回9回目は都内の市街化区域5,192町丁目を対象に、建物倒壊、火災、総合の3つの危険度について、5段階のランク付け(相対評価)がされている。
- 建物倒壊危険度(建物倒壊の危険性)
- 火災危険度(火災の発生による延焼の危険性)
- 総合危険度(上記2指標に災害時活動困難度を加味して総合化したもの)
総合危険度ランク(第9回)地震に関する地域危険度測定調査
地域危険度一覧表〔全5,192町丁目〕 がエクセルデータで公開されていたので、23区の「総合危険度」ワースト50(=危ない街50)として整理しておいた。
「総合危険度」ワースト50
区部東部、いわゆる下町地区が目立つ。
区部東部は、地盤が軟弱で建物倒壊危険度が高く、特に木造密集地域は延焼による火災危険度も高くなることから、総合危険度が高くなるのであろう。
※( )内の数値は、総合危険度の危険量を示す。
- 1位:荒川区荒川6丁目(9.36)
- 2位:荒川区町屋4丁目(9.06)
- 3位:足立区柳原2丁目(8.63)
- 4位:足立区千住柳町(8.53)
- 5位:墨田区京島2丁目(7.95)
- 6位:墨田区墨田3丁目(7.74)
- 7位:足立区千住大川町(7.22)
- 8位:江東区北砂4丁目(7.11)
- 9位:墨田区押上3丁目(7.10)
- 10位:足立区関原2丁目(6.78)
- 11位:大田区羽田6丁目(6.37)
- 12位:荒川区南千住1丁目(6.00)
- 13位:北区志茂4丁目(5.78)
- 14位:北区岸町2丁目(5.52)
- 15位:墨田区東向島1丁目(5.43)
- 16位:江東区北砂3丁目(5.39)
- 17位:葛飾区東四つ木3丁目(5.34)
- 18位:江東区北砂6丁目(5.29)
- 19位:墨田区八広3丁目(5.19)
- 20位:足立区中川2丁目(5.09)
- 21位:足立区千住4丁目(4.87)
- 22位:荒川区西尾久6丁目(4.82)
- 23位:荒川区南千住5丁目(4.76)
- 24位:大田区羽田3丁目(4.72)
- 25位:足立区千住寿町(4.70)
- 26位:荒川区荒川3丁目(4.64)
- 27位:荒川区町屋2丁目(4.63)
- 28位:荒川区西尾久5丁目(4.59)
- 29位:墨田区墨田4丁目(4.54)
- 30位:大田区西蒲田4丁目(4.53)
- 31位:足立区千住元町(4.52)
- 32位:北区志茂5丁目(4.39)
- 33位:足立区柳原1丁目(4.33)
- 34位:大田区仲六郷2丁目(4.32)
- 35位:江戸川区平井2丁目(4.29)
- 36位:墨田区京島3丁目(4.24)
- 37位:江戸川区平井1丁目(4.22)
- 38位:江戸川区小松川4丁目(4.20)
- 38位:墨田区東向島6丁目(4.20)
- 40位:足立区千住龍田町(4.10)
- 41位:荒川区東尾久6丁目(4.07)
- 42位:荒川区西尾久2丁目(4.06)
- 43位:北区豊島3丁目(4.05)
- 44位:大田区西蒲田1丁目(4.02)
- 45位:江東区大島7丁目(4.01)
- 46位:葛飾区鎌倉4丁目(3.99)
- 46位:荒川区町屋3丁目(3.93)
- 48位:葛飾区西新小岩5丁目(3.92)
- 48位:新宿区若葉3丁目(3.92)
- 50位:墨田区立花2丁目(3.89)