不動産経済研究所は9月17日、「8月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。
- 発売は21.1%増の1,819戸。晴海大型の発売で都区部2.2倍増に。
- 戸当たり6,405万円、m2単価89.5万円といずれも上昇。契約率75.4%。
これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇から鈍化の兆候を見せている。販売在庫数はいまだ高水準を維持。発売戸数は上下動が激しが、やや下降傾向(次図)。
マンション市場は失速し始めたのか……。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると、8月の発売戸数1,201戸は、前年同月比で117.2%の大幅増(次図)。
HARUMI FLAG(ハルミ フラッグ)の影響。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、上昇傾向が続いていたが、2か月連続の大幅下落(次図)。
価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
23区の発売戸数の割合は、これまで5千万円を境にクッキリと2極化していた。6千万円台、7千万円台の価格帯の供給割合も減少したのは一時的な現象なのか……。
億ションの発売戸数・率の推移(23区)
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加に転じている(次図)。
まとめ
マンション市場は失速し始めたのか。
- 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇から鈍化の兆候を見せている。販売在庫数はいまだ高水準を維持。
- 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、上昇傾向が続いていたが、2か月連続の大幅下落。
- 23区の発売戸数の割合は、これまで5千万円を境にクッキリと2極化していた。6千万円台、7千万円台の価格帯の供給割合も減少したのは一時的な現象なのか……。
- 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、18年9月の4.5%を底に増加に転じている。
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