国交省は2月7日、「レオパレス21が施工した共同住宅における仕様不適合」について公表。
昨年4月に発覚したレオパレス21の界壁施工不備問題につき、全棟調査の過程で新たな不備の疑いがある旨が公表された。
界壁施工不備問題とは
同社が開発・販売した集合住宅2商品『ゴールドネイル、ニューゴールドネイル』について、2名のオーナーからの指摘により、確認通知図書に記載されていた小屋裏界壁が施工されていないことが判明(ニュースリリース 18年4月27日)。
「図面と施工マニュアルの整合性の不備」と「社内検査体制の不備」が施工不備の発生原因とされている。
小屋裏・天井裏部分の界壁施工に不備がある物件は、防火上の耐火性能が低下している可能性が否定できず、また、小屋裏や天井裏から生活音が隣戸に伝わりやすくなっている可能性が指摘されている。
不適合棟数1,324棟
国交省が公表した資料によれば、同社が施工した共同住宅1,324棟において、界壁、外壁、天井が法定仕様に適合しない仕様となっているとされている。
首都圏に不適合棟数が集中していて、なかでも界壁・外壁仕様の不適合が多い(次図)。
レオパレス引越し難民が大量発生!?
同社は問題のあった物件を改修する期間中、最大1万4,443人の入居者に引っ越しを要請。特に天井に問題のあるアパートに住む7,782人については危険性が高いとして速やかに引っ越すよう要請する。
引越し等による費用負担は同社が負担するとしているのだが(当社管理物件の入居者様FAQ)、3月~4月の引越しシーズンに向けて、レオパレス21の引越し難民が大量発生するのではないのか。