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忖度メディアは報じない!? 羽田新ルートが棄損する不動産価値(5選)

2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、羽田空港の国際線発着回数を増やすため、都心上空を飛行する「羽田新飛行ルート問題」。

現状では、忖度メディアの報道不足国交省の”寝た子を起こすな作戦”存在を知らない人は辿り着くことができない羽田空港ターミナルの情報発信拠点都庁を含む13か所での実績作りのパネル展示、オープンハウス型の住民説明会)が功を奏して羽田新ルートの落下物事故・墜落事故の危険性や騒音などの問題が世間の共通認識になっていない。

今後、羽田新飛行ルート問題が世間の共通認識になっていくと、不動産価値に影響を及ぼす可能性は十分考えられる。

最近のブログ記事のなかから、広く知っておいてほしい情報を忖度なしに選んでおいた。


もくじ

いまそこにある危機!都心が飛行騒音で汚染される

南風時(運用全体の約4割)の午後3時から7時のうちの3時間、新宿、渋谷、港、目黒と降下。品川上空では、東京タワーよりも低い高度300mで飛ぶ。

「A滑走路到着ルート」は1時間当たり14回(4分17秒ごと)、「C滑走路到着ルート」は1時間当たり30回(2分ごと)の頻度で、上空から騒音が降り注ぐ

航空機からのパネル落下報道は、羽田新ルート周辺の不動産価値に影響するか

(1)羽田新ルートの事故・騒音等の問題が世間の共通認識になっていないこと、(2)航空機からの落下物は年間40~50件程度と多くないこと、などを勘案すると現状では、茨城県や大阪市でのパネル落下報道が羽田新飛行ルート直下の不動産価値に直ちに影響を及ぼすことはないだろう。

ただ、逆に言えば、羽田新飛行ルートの事故・騒音等の問題が世間の共通認識になっていくと、不動産価値に影響を及ぼす可能性は十分考えられる

海外情報!航空機騒音は不動産価値にどのくらい影響するのか?

3か所の空港(ロサンゼルス国際空港、ジョン・ウェイン空港、オンタリオ国際空港)近くの地域で、半年以上で190件の不動産売買事例を分析した結果、空港が原因で15.1~42.6%、平均27.4%資産価値が減少している可能性があるという。

羽田新飛行ルート|不動産取引時の重要事項説明に含まれるのか?

品川区議会で都市環境部長は、航空機騒音防止法は重要事項説明の対象とはなってはいないが、「判例などを踏まえると、一般的に生活に支障を来す場合には、義務ではないが、説明する必要があるとされております」と答弁している。

これからのマンション選び!新飛行ルートを確認

これからのマンション選びでは、上空を羽田の新飛行ルートが通過しているか否かの確認が必要だ。

あなたが検討しているマンションが新飛行ルート直下に近い場合、どの程度の飛行騒音に見舞われるのか確認しよう

あわせて読みたい

「羽田新飛行ルート問題」に係る最新記事は、「羽田新飛行ルート問題 」をご参照。

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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