不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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不動産市場の問題意識!2018入社式社長挨拶から

4月2日のR.E.port(不動産流通研究所)に、「不動産各社の入社式」の社長挨拶が掲載されている。

大手不動産会社7社の社長挨拶から、不動産市場の問題意識に触れている部分を(あまり触れていない社長もいるがそこは無理矢理)抜粋し、最後に「まとめ」を記しておいた。


もくじ

三井不動産:街づくりの魅力を世界に発信

(三井不動産(株)代表取締役社長 菰田正信氏)

2015年の挨拶からほとんど変わっていない。「価値創造に果敢にチャレンジし、常に自らのビジネスをイノベーションする」べきは社長からでは?

その価値創造に果敢にチャレンジし、常に自らのビジネスをイノベーションすることが、当社グループのDNAとなっています。(中略)

更に2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催は絶好の機会であり、「街づくりゴールドパートナー」として、当社グループの街づくりの魅力を世界に発信していきたいと考えています。

三菱地所:インバンドも非常に重要

(三菱地所(株)執行役社長 吉田淳一氏)

2年続けていた「仕事に取り組む上で大切な4つの点」がなくなり、「私の2つの好きな言葉」に変わった。

社長自ら「従来の発想に囚われることなく」を実践している。

従来の発想に囚われることなく、常に「 どうすればもっと良い仕事ができ、自分自身が進化できるのか、どうすれば 1日1日がより充実したものになるを考え、行動に移して欲しい。

あらゆる日常の仕事の中で常にグローバルを意識して仕事に臨んでもらいたい。グローバル化とは、海外へ進出するアウトバウンドも大切だが、海外から人を呼び込むインバンドも非常に重要である。世界の様々な価値感を受け入れる努力をして、真の意味でのグローバル対応力を磨いてほしい。

住友不動産:世界情勢の先行き不透明な状況が続く

(住友不動産(株)代表取締役社長 仁島浩順氏)

昨年の挨拶の焼き直し……。

これまでは、多くの企業が過去最高益更新を見込むなどの好景気に 支えられてきましたが、足元では米国の経済政策動向をはじめ世界情勢の先行き不透明な状況が続き、依然として楽観視できません

野村不動産HD:海外不動産ビジネスに挑戦

(野村不動産ホールディングス(株)代表取締役社長 沓掛英二氏)

裁量労働制の違法適用問題に触れた後、成長著しいアジアや海外不動産ビジネスへの挑戦を掲げている。

昨年末からの野村不動産における企画業務型裁量労働制に関する是正勧告等においては、経営としては大変重要なことと認識し、しっかりと受けとめて対応して参ります。

(中略)

今後の当社、不動産を取り巻く経済環境は、劇的に変化していきます。2020年の東京オリンピック及びその後の日本の不動産状況の変化を確りと捉えることはもとより、成長著しいアジアや海外不動産ビジネスに挑戦していかなければ、我々の未来は開けません。

東京建物:全員営業の実践

(東京建物(株)代表取締役 社長執行役員 野村 均氏)

昨年の挨拶とほとんど同じ。

本年度は「全員営業の実践」という今までにないテーマを設定しております。これは、グループで手掛ける幅広い事業領域のどの分野に携わっていても、全員で営業をしようとする意識を持ち、徹底して実践していくことによって、最終的にグループの稼ぐ力に繋げていくことを表しています。

大京:AIやIoTの活用

((株)大京代表執行役社長 山口 陽氏)

昨年同様、今年も挨拶が長い。文字数にして約1,770字、400詰め原稿用紙で4.5枚。
新人は顧客の長話に耐えなければならないことを早くも学んだことだろう。

テクノロジーの急速な進展が、産業形態や私たちの生活スタイルを変えています。これは、不動産業界にとっても例外ではありません。テクノロジーの進展は新たなビジネスを生み出す一方、既存のビジネスを急速に衰退させる可能性を秘めています。そのため、AIやIoTの活用は、「労働生産性の向上」のみならず、「サービス品質の向上」においても、スピード感を持って組織的に取り組まなければならない課題です。

まとめ

大手不動産会社の社長が挨拶で、不動産市場の問題意識に触れている部分は次のとおり。

  • 三井不動産
    「街づくりゴールドパートナー」として、当社グループの街づくりの魅力を世界に発信
  • 三菱地所
    アウトバウンドも大切だが、海外から人を呼び込むインバンドも非常に重要
  • 住友不動産
    足元では米国の経済政策動向をはじめ世界情勢の先行き不透明な状況が続き、依然として楽観視できません
  • 野村不動産HD
    2020年の東京オリンピック及びその後の日本の不動産状況の変化を確りと捉えることはもとより、成長著しいアジアや海外不動産ビジネスに挑戦
  • 東京建物
    全員営業の実践」という今までにないテーマを設定
  • 大京
    AIやIoTの活用
    は、「労働生産性の向上」のみならず、「サービス品質の向上」においても、スピード感を持って組織的に取り組まなければならない課題

今回抜粋した大手不動産6社の社長のうち、3社(三井・住友・東建)の社長挨拶は昨年の焼き直し。そんなんで、ええんか……。

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2020年6月1日、このブログ開設から16周年を迎えました (^_^)/
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