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羽田新ルート|小池都知事答弁「平成30年第1回定例会」(全文)

東京都議会の「平成30年第1回定例会」の3月1日の代表質問で増子ひろき議員(都ファースト)白石たみお議員(共産党)から「羽田新ルート」関連の質疑があった。

小池都知事の答弁があったので、ネット中継のビデオライブラリ(録画)をもとに、全文テキスト化(約1千8百文字)しておいた。


要点

増子議員(都民F)「国に対し都民の声を十分に聞いて対策を講じるよう求める」

増子ひろき都議(都ファースト)
増子ひろき議員(民主党→都民ファーストの会、都議3期、元鳩山邦夫秘書、亜細亜大卒、58歳)

2020年東京大会に向けて、羽田空港を使う飛行機が増便されます。増便に伴って飛行ルートが変更になり、飛行機の騒音や落下物に対して、都民は不安を抱いています
飛行場の管理や飛行機の完成は国の事業ですが、東京都は都民の安全と健康、快適な生活環境を維持する責務を負っています。
東京都としては国に対し都民の声を十分に聞いて対策を講じるよう求めるべきであると考えますが、知事の見解を伺います。

都知事「2020年までの機能強化の実現に向けて取り組む」

小池都知事
(原稿を棒読みする小池百合子都知事)

羽田空港の機能の強化についてご質問がございました。
東京の国際競争力の強化に向けまして、東京2020大会やその後の航空需要に応え、国際便の就航を増やしていくためにも羽田空港の容量の拡大は必要不可欠でございます。

国が提案した飛行経路の見直しに対しまして、都は地元への丁寧な情報提供と騒音影響を軽減する方策の検討、徹底した安全管理に取り組むことを国に要請をしてきたところでございます。

これを受けまして、国は都内各地で4期にわたってオープンハウス型の説明会を開催するなど、丁寧な説明と意見の把握に努めてきておりまして、今後も継続していく予定と聞いております。

また、国は騒音影響の軽減策といたしまして、低騒音機の導入促進に加えて、都の要請を受け学校病院等の防音工事に対します助成制度の拡充に取り組んでおります。
安全対策につきましても航空機のチェック体制の強化に加えて、新たに落下物防止対策の基準を策定するなど、総合的に対策を充実していくこととしております。

都は引き続き、国に対しまして都民の理解が深まるよう騒音影響の軽減、安全管理の徹底、地元への丁寧な対応を求めまして、2020年までの機能強化の実現に向けて取り組んでまいります

白石議員(共産)「国に対し新飛行ルート計画の撤回・見直しを」

白石たみお都議(共産党)
白石たみお(日本共産党、都議2期、都立大崎高校定時制卒、36歳)

羽田空港の飛行ルートはこれまで飛行機を内陸に飛ばさないように沖合に滑走路を展開し、東京湾を最大限に活用してきました。ところが国が、提案した新ルート計画はこれを180度転換させて、23区中16区の上空を低空で飛行するものです。

品川区などは東京タワーより低い超低空飛行となります。新ルートが計画される地域住民からは騒音や落下物、墜落事故の危険性、大気汚染など生活への影響について不安や懸念が相次いでいます。
計画の推進には住民合意を得ることが前提だと思いますが、知事の基本姿勢を伺います。

なかでも落下物対策は命に関わる問題です。最近も全国で航空機からの落下物による事故が多発しています。着陸態勢に入り車輪を出すとき、上空で凍結した氷の塊が落下することもあります。

こうした飛行機からの落下物による被害を防ぐ最も効果的な対策が羽田空港がこれまで確立してきたように海上の飛行ルートを最大限に活用することです。
知事は内陸を低空で飛行する新ルートによる落下物事故の危険性をどう考えていますか

国が推計値として公表している最大騒音量は大井町駅上空300m地点で80デシベルです。ところが現行ルートの300m地点で騒音測定を行ったところ、84.5デシベルと4.5デシベル高い結果となりました。5デシベル上がると音のエネルギーは約2倍増加し、それだけ騒音もひどくなります。
羽田周辺の高度ごとに実測値を計測し、都民に公表するよう国に求めるべきですがいかがですか

都民の安全安心、静穏な生活を守る立場から、都として国に対し新飛行ルート計画の撤回・見直しを強く迫るよう求めるものです。

都知事「国に協力をして羽田空港の機能強化を図る」

小池都知事

↓ 増子議員への回答と概ね同じ内容となっている!

羽田空港の新航路、新飛行経路案についてでございます。
東京の国際競争力の強化に向けましては東京2020大会やその後の航空需要に応えて、国際便の就航を増やしていくためにも、羽田空港の容量拡大は必要不可欠でございます。

国が提案した飛行経路の見直しに対して、都は地元への丁寧な情報提供と騒音影響を軽減する方策の検討、そして徹底した安全管理に取り組むことを国に要請しております。

これを受けて国は都内各地で4期にわたってオープンハウス型の説明会を開催するなど、丁寧な説明と意見の把握に努めてきておりまして、今後も継続していく予定でございます。
また、国は低騒音機の導入促進や防音工事の助成など、騒音影響の軽減方策に加え、安全対策といたしまして駐機中の航空機のチェック体制の強化や落下物防止の基準策定など取り組んでおります。

都は引き続き国に対しまして、こうした取り組みを求めるとともに、都としても都民の理解が深まるように国に協力をして、国際都市東京にふさわしい玄関口としての羽田空港の機能強化を図って参ります

雑感(都知事の戦闘能力ゼロ)

原稿棒読みの一方通行

都議会の代表質問をつぶさに視聴していて感じるのは、原稿棒読みの一方通行の応答じゃあないかということ。
質問者は各会派を代表して質問しているので、事前に準備した原稿の隅々まで正確に読み上げる任を負っているのかもしれないが、一般社会の常識からすればなんともヘンな感じだ。
先日の衆議院「財務金融委員会」の宮本議員(共産)は原稿に目を落とすことなく、迫力ある質問を投げかけていたのは、代表質問でなかったからか……(⇒羽田新ルート|衆院「財務金融委員会」質疑全文)。

都知事の戦闘能力ゼロ

小池都知事の二人に対する原稿棒読み答弁は、ほぼ同じ文章の繰り返しとなっている。

「国に対しまして都民の理解が深まるよう騒音影響の軽減、安全管理の徹底、地元への丁寧な対応を求め」るとしたうえで、「国に協力をして、・・・羽田空港の機能強化を図って参ります」という。都知事の戦闘能力ゼロ。早くもレイムダック状態か……。
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2018年6月1日、このブログ開設から14周年を迎えました (^_^)/
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