国交省は11月1日、「羽田空港機能強化に関する説明会(第3フェーズ)の結果概要」を公表。
第1フェーズから第3フェーズまで2か年かけて、合計来場者数は約1万3,500人。これで幅広く情報提供しているといえるのか……。
今回も隠密に発表!?
国交省が運営しているサイト「羽田空港のこれから」に11月1日付で、「羽田空港機能強化に関する説明会(第3フェーズ)の結果概要について」のお知らせが掲載されていることに気がついた(次図)。
今回のお知らせも隠密。毎度のことながら、本件は、国交省HPの「プレスリリース」にも、同省航空局の「新着情報」にも掲載されていないのである。
「羽田空港のこれから」というサイトはRSSを配信していないので、いちいち同サイトを見に行かないと、新着情報に気がつくことはない。
第3フェーズの説明会には2,300人来場
第3フェーズの説明会には約2,300人が来場したという。
説明会(第3フェーズ)の結果概要
本年1月11日から5月10日(のべ16日間)に東京都、神奈川県、埼玉県の16会場で、オープンハウス型で開催し、約2,300人の方にご来場頂きました。あわせて、特設ホームページ・電話窓口、ニュースレター、羽田空港での常設パネル展示等の多様な手法を活用し、幅広く情報提供を行い、また、ご意見等をお伺いしてきたところです。
今後も、関係自治体と相談しながら、新飛行経路運航開始までの間、住民説明会の開催等を通じた丁寧な情報提供を行っていきます。
フェーズを重ねるたびに来場者数減少
これまでに公表された資料をひも解くと、第1フェーズから第3フェーズの来場者数の合計は約1万3,500人。次図のようにフェーズを重ねるたびに少なっている。
「丁寧な情報提供を積極的に!? 羽田新飛行ルート説明会(第4フェーズ)」より
累計2千人超は「大井町駅周辺」「新宿駅周辺」の2会場のみ
フェーズ別・会場別に来場者数を集計した結果を次図に示す。
最も来場者数が多かったのは、羽田空港に近い「大井町駅周辺」での説明会の2,625人。次に多かったのは、「新宿駅周辺」での説明会の2,382人。2千人を超えたのはこれら2会場のみ。
3番目は「川崎駅・空港周辺」の1,219人。あとの説明会場では千人に遠く及ばない。
第1フェーズから第3フェーズまで2か年かけて(次表)、合計来場者数は約1万3,500人。これで幅広く情報提供したといえるのか……。
「丁寧な情報提供を積極的に!? 羽田新飛行ルート説明会(第4フェーズ)」より
手前味噌で恐縮だが、筆者が公開している「羽田新飛行ルート」が確認できるGoogleマップへのアクセス数のほうがはるかに多い(3.6万回。11月4日現在)。