不動産経済研究所は1月22日、「12月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。
発売は7.5%減の6,480戸。契約率は72.5%と7月以来の70%台。
戸当り価格6,019万円、m2単価86.4万円。単価は9ヵ月連続の上昇。
これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
- 発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
- 発売戸数の推移(1都3県)
- m2単価の推移(1都3県)
- 価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
- 億ションの発売戸数・率の推移(23区)
- まとめ
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発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。
販売在庫数は、高止まり。
発売戸数は上下動が激しく、やや下降傾向にあったが再び増加し、7,100件を突破。
これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況」がまだ続いているということだ。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると、12月の発売戸数2,033戸は、前年同月比で▲20.1%の減(次図)。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、やや鈍化気味にあったが再び上昇(次図)。
価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化している。しかも、5千万円以下の価格帯の供給割合は激減しているのである(次図)。12月は億ションの割合が大幅増。
億ションの発売戸数・率の推移(23区)
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にあったが、12月は16.1%に上昇(次図)。
まとめ
ひょっとして「高くて売れない状況」を脱する兆候が現れたかもしれないと先々月に記したが、やはりまだ「高くて売れない状況」が続いている。
- 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味。販売在庫数は、高止まり。
- 23区の12月の発売戸数2,033戸は、前年同月比で▲20.1%の減。
- 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながら、やや鈍化気味にあったが再び上昇。
- 23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化。5千万円以下の価格帯の供給割合は激減している。
- 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にあったが、12月は16.1%に上昇。