不動産経済研究所は12月15日、「11月の首都圏新築マンション市場動向」を発表。
発売3,366戸、24.6%増と3ヵ月ぶりに増加。契約率は67.9%。
戸当り価格5,551万円、m2単価83.5万円と価格はともに上昇続く。
これだけではよく分からないので、同研究所が過去に発表した数値データも含め、いつものように、首都圏の新築マンション市場動向のトレンドを可視化してみた。
- 発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
- 発売戸数の推移(1都3県)
- m2単価の推移(1都3県)
- 価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
- 億ションの発売戸数・率の推移(23区)
- まとめ
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発売戸数・発売単価・販売在庫の推移(首都圏)
発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。
販売在庫数は、高止まり。
発売戸数は上下動が激しいが、やや下降傾向にあるようだ。
これらの事態を端的に言えば、「高くて売れない状況」がまだ続いているということだ。
発売戸数の推移(1都3県)
23区に着目すると、11月の発売戸数1,603戸は、前年同月比で43.3%の大幅増(次図)。
m2単価の推移(1都3県)
23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも上昇傾向にあったが、やや鈍化気味(次図)。
価格帯別の発売戸数割合の推移(23区)
23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化している(次図)。
しかも、5千万円以下の価格帯の供給割合は激減しているのである。
億ションの発売戸数・率の推移(23区)
億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にある(次図)。
まとめ
ひょっとして「高くて売れない状況」を脱する兆候が現れたかもしれないと先月記したが、やはりまだ「高くて売れない状況」が続いている。
- 首都圏の発売単価は、上下動を繰り返しながら上昇傾向にあったが、やや鈍化気味。販売在庫数は、高止まり。
- 23区の11月の発売戸数1,603戸は、前年同月比で43.3%の大幅増。
- 23区の発売単価は、上下動を繰り返しながらも上昇傾向にあったが、やや鈍化気味。
- 23区の発売戸数の割合は、5千万円を境にクッキリと2極化。5千万円以下の価格帯の供給割合は激減している。
- 23区の億ション率(全発売戸数に占める億ションの割合)は、17年1月の20.9%をピークに減少傾向にある。
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