不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

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低金利だから新築マンションを売り急がない!?

環七通り沿い、引っ越しセンターの跡地に建つ中規模マンションのチラシ。 

物件概要

大手町駅直通16分、駅徒歩11分。総戸数80戸(販売対象77戸)、14階建。平成29年12月竣工(本チラシ掲載日の9カ月後)。

  • 【先着順】販売戸数7戸、2LDK+S(67.82m2)~3LDK+S(70.84m2)。販売価格3,990万円~4,650万円
  • ※16年7月22日(金)・9月24日(土)・10月15日(土)、17年1月21日(土)・3月17日(金)の物件と同じ。

新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャチコピー。

ご好評につき スプリングキャンペーン期間延長!!

何のキャンペーンなのか?

チラシ裏面をみると、「千葉割」「ご夫婦割」「シニア割」「住み替え割」といった割引キャンペーンのことであることが分かる。 

ご夫婦割
マンション広告にも登場!いま流行りの「〇〇割」」より

キャンーペーン期間4月30日(日)とされているが、延長前の期限は記されていない。

過去のチラシをひも解くと、同期間は2月18日(土)~3月31日(金)であったことが分かる。

つまり、1か月延長されたのだ。

「ご好評」という割には、3戸しか売れていない!

「ご好評につき」キャンーペーン期間が延長されたというからには、さぞや売れたことなのだろうと思い、3月のチラシをひも解いてみた(次表)。

3戸(販売戸数:10戸⇒7戸)しか売れていないぞ!

これでも「ご好評」と言えるのか・・・・・・。

期分け販売の推移

売主は値引き率を上げて売り急ぐよりも、値引き期間を延長するほうを選択

割引キャンペーンは、最も大きいのが「住み替え割」のギフトカードの30万円。

最安価格の3,890万円(3月17日の先着順住戸)に対して、0.8%の割引率相当。

この程度の割引では、契約インセンティブが働かないということなのであろう。

今回、売主は年度を跨いでキャンペーン期間を延長。これは今年度内の完売は断念したことを意味している。

売主は値引き率を上げて売り急ぐよりも、値引き期間を延長するほうを選択した。金利負担が少ない市場環境が影響しているのだろうか・・・・・・。

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(本日、マンション広告1枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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