京都市は12月1日に「民泊の対策プロジェクトチーム」を設置し、「違法な業者への指導・啓発を行い、旅館業法や消防法などの関係法令の順守を求める」という。
苦情相次ぐ「民泊」 京都市が対策プロジェクトチーム設置へ
(略)市は12月1日に、保健福祉局や消防局、産業観光局などの担当者で構成するプロジェクトチームを設置。
実態調査を行い、違法な業者への指導・啓発を行い、旅館業法や消防法などの関係法令の順守を求める。また、市民生活に合った宿泊環境を整備するため、旅館業の規制を緩和する措置も検討する。
市によると、平成27年4月から10月末までの間に、民泊に関する住民からの苦情が91件寄せられているという。(以下、省略)
(産経WEST 11月21日)
民泊の「対策プロジェクトチーム」関係者のために、京都市Airbnb物件の情報をまとめておこう。
京都市Airbnb登録物件数は5か月で2倍に増加
筆者が5か月前に調査したときには、京都市内のAirbnb登録物件数は1,350件であった(京都のAirbnb物件 ホスト言語1位英語、2位中国語)。
この数は、新宿区のAirbnb登録物件数に匹敵する(東京23区Airbnb市場動向(2015年10月度))。
11月21日現在の京都市Airbnb登録物件数は2,729件。
5か月で2倍に増加。
一軒家の占める割合は約4割。東京23区の約2割と比べて、こちらも2倍。
一軒家の割合が高いのは土地柄なのであろう。
門川大作京都市長が10月7日の記者懇談会で、「宿泊・旅館組合、事業関係者等としっかりと協議したい」と言っている間にもAirbnbは急増している(京都市長がしっかりと協議したいと言っている間にも、Airbnb登録物件増加中)。
京都府警が11月4日、無許可で中国人観光客向けの「民泊」を営んでいた旅行業者らを書類送検したにもかかわらず、Airbnbの増殖にブレーキは掛かっていない(京都府警が悪質な民泊を摘発!京都市Airbnb登録件数の増加にブレーキは掛かるか? )。
Airbnb登録件数のトップ3は下京区・中京区・東山区
Airbnbの登録件数は下京区が619件でダントツ。
特に下京区の増加が著しい。
中京区と東山区は、激しい2位争いを演じている。
Airbnb登録物件数を地図化
下京区の登録件数が多いといっても、関東の人にはどのあたりのことなのか、ピンとこないかもしれない。
そこで、前回同様、登録件数を地図に落としておいた。
アパート(マンション)は3つの区(下京区・中京区・東山区)に集中していることが一目瞭然だ。
対策プロジェクトチームの皆さまには、拙著「マンション住民は Airbnb対策を急げ![Kindle版]」に記したAirbnbの実態(現状と課題)をご一読いただければ幸いである。
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