不動産ブログ「マンション・チラシの定点観測」

首都圏を中心に、マンション選びのためのお役立ち情報を提供しています


極小文字を使ったマンションチラシの”販促ワザ”

東西に長い敷地に建つ、2棟の小規模なペンシル型マンション。

【先着順】大手町駅直通16分、駅徒歩16分。総戸数23戸+25戸、2棟(9階建て+10階建)。販売戸数/2+5戸、3LDK(69.00m2)~4LDK(83.10m2)。販売価格3,890万円~5,290万円。平成27年1月27日竣工済み(本チラシ掲載日の10カ月前)。

  • 2014年11月1日(土)・2月15日(日)、2015年3月20日(日)の物件と同じ

 

B4判のチラシ裏面の「物件概要」に目を凝らすと、あれっ?

昨夜飲み過ぎた影響か?

あるいは、急に老眼が進んだのか?

 

文字が霞んでよく読めない。

なんか、文字が小さくないか?

定規を当ててみた(写真)。

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写真を拡大してみよう。

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文字の大きさは約1mm。

 

折り込みチラシの文字の大きさは、業界の自主ルール「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」で「原則として7ポイント以上」と決められている。

施行規則 第9条(見やすい大きさの文字による表示)
  • 規約に規定する「見やすい大きさの文字」とは、原則として7ポイント以上の大きさの文字による表示(7ポイント未満の大きさの文字による表示であっても、文字の大きさのほか、文字数、レイアウト、書体、文字色、文字間隔、行間隔等を勘案して総合的に判断し、見やすい大きさの文字であると認められる文字による表示を含む。)をいう。

 

日本工業規格JIS Z 8305-1962(活字の基準寸法)によれば、1ポイントは0.3514mm。


7ポイントは約2.5 mmに相当する。


本物件チラシの文字サイズは約1mm。

7ポイント(約2.5 mm)からは、あまりにもかけ離れている。

 

そのマンションチラシ、ルール違反です!(Kindle本)」

チラシの基本ルールも守れないデベロッパー。

建物の品質は守られているのだろうか。

(本日、マンション広告2枚)

2023年6月1日、このブログ開設から19周年を迎えました (^_^)/
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