<マンション群の写真> 本文とは関係ありません。
NTTデータの跡地に建つ、幹線道路沿いの大規模マンション。
物件概要
【先着順】大手町駅直通14分、駅徒歩8分。総戸数358戸、19階建。販売戸数3戸、3LDK(75.75m2〜82.11m2)。販売価格5,020万円〜6,190万円。平成28年1月下旬竣工(本チラシ掲載日の1年2カ月後)。
- ※2013年7月13日(土)・7月21日(日)・10月12日(土)・10月18日(金)・10月25日(金)・11月23日(土)、2014年1月25日(土)・2月7日(金)・4月19日(土)・5月23日(金)・7月18日(金)の物件と同じ。
新聞半紙大のチラシのオモテ面のキャッチコピー。
おかげさまで供給戸数320戸/358戸(※1)達成!
※1として、ゴマ粒サイズの極小文字で、記載されているのは次の注釈。
第1期~第1期3次、第2期~第2期7次、第3期~第3期8次、第4期~第4期2次までの累計供給戸数です。
総戸数の多い大規模マンションには、階数や間取りなどによって人気のある住戸とそうでない住戸が混在している。
一度に全ての住戸を販売するとなると、どうしても人気がない住戸が売れ残ってしまう。
それを避けるためになるべく人気が均等化するようにマンション全体を小分けして販売するのが「期分け」。
期分けすることで、販売初日に予約完売が可能となる。新聞などで「即日完売」をPRすることで消費者の購買意欲を煽るという、デベロッパーの販売戦略のひとつ。
一般的に、マンションチラシから発売済みの戸数を知るのは、実勢価格を知ることと同様、非常に難しい。
物件の「発売済み戸数」は、デベロッパーにとって企業秘密なので、外部からは、なかなかうかがい知ることができない。
本日のチラシには、各期・次の発売戸数の内訳は開示されていなものの、発売済み(=供給済み)の累計戸数が320戸であることは開示されている。
すでに総戸数の9割(=320戸÷358戸)が発売済みであることを喧伝したいのであろうが、期・次を重ねすぎているので、飛ぶようには売れていない物件であることを露呈してしまっている。
このように期・次を重ねている人気イマイチ物件はどの程度あるのか?
SUUMO(首都圏版)の最新号(11月4日号)をひも解き、「第4期」を超えている物件を調べてみたらところ、次の8件が見つかった。
- 【期・次】物件名(場所)販売戸数/総戸数/竣工日/売主
- 【第7期3次】ユーカリが丘 スカイプラザ・ミライアタワー(千葉県佐倉市)10戸/411戸/平成25年10月/山万
- 【第6期7次】Brillia City横浜磯子(横浜市磯子区)未定/1230戸/平成26年2月26日/東京建物
- 【第6期4次】シティハウス浦和高砂(埼玉県さいたま市)1戸/95戸/平成26年3月12日/住友不動産
- 【第6期 3次】オハナ ふじみ野上野台ブロッサム(埼玉県ふじみ野市)未定 /381戸/平成26年6月/野村不動産
- 【 第6期 2次】ヒルコートテラス横浜汐見台(横浜市磯子区)10 戸/416戸/平成26年11月下旬/野村不動産
- 【第5期】ザ・テラス茅ヶ崎サザンビーチ(神奈川県茅ヶ崎市)5戸/127戸/平成26年7月18日/名鉄不動産
- 【第5期】南柏 THE RESIDENCE(千葉県柏市)未定/160戸/平成27年2月下旬/住友商事
- 【第4期2次】イオンズ横浜上大岡ガーデンシティ(横浜市南区)未定/147戸/平成27年1月30日/大京
ギネス級は「ユーカリが丘 スカイプラザ・ミライアタワー」の「第7期3次」。
ただ、第1期でも「ウィルローズ市谷柳町」のように、「8次」も重ねている物件があるので、単純に比較することはできない。
- 【第1期8次】ウィルローズ市谷柳町(新宿区)2戸/43戸/平成27年6月下旬/グローバル・エルシード
また、期や次の戸数は、「発売戸数」であって、「契約された戸数ではない」ことに要注意。
(本日、マンション広告2枚)