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老朽化マンションの建替え問題 敷地一杯に建てられた、最近のマンションの行く末を憂う

マンションの老朽化が進む中、大規模マンションほど合意形成が難しく、建て替えがなかなか進まない。

そんななか、埼玉県で住民主導で初の建替え工事が始まったというニュース。

埼玉県で初 マンション老朽化、住民が発起・主導で建て替え

昭和40年代後半から建設が急増した分譲マンションの老朽化が進むなか、さいたま市大宮区の分譲マンションで、所有者の住民らが発起し主導した県内初の建て替え工事が始まった。
(中略)
耐震工事を含めた修繕では1戸当たり1千万円以上という多額の費用が見込まれたことから、25年4月に所有者全員が同意して建て替えを決断。

10月にさいたま市の認可を得て解体工事が始まった。28年の完成後、14階建てに高層化し、戸数を現在の52戸から100戸に増やす

新規分を住宅メーカーに売却することで、住民の費用負担を修繕費並みに抑えるという。

(産経ニュース 2014年11月9日)

容積率に余裕がある老朽化マンションの場合は、建替えで増えた戸数を売却することで住民負担が減らせるので、まだ建て替えがしやすい。

マンション再生協議のホームページには「マンション建替え円滑化法による建替え事例の一覧」として、64の事例が掲載されている。

平均すると、組合認可時点の築年数が41年。建て替え前の戸数91戸に対して、建て替え後の戸数は162戸。建替え前後の戸数の比率が185%。 

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一部の例外を除けば、立地条件の良さそうな、しかも建て替え後の総戸数が大幅に増えている事例が多い。

郊外の狭い敷地に一杯に建てられた、最近のマンションの行く末を憂う。

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