大田区内のAirbnbの登録件数に異変が見られる。
ドラマ「拝啓、民泊様。」の影響があったのではないか――
「拝啓、民泊様。」の影響!?
TBSの深夜枠で黒木メイサと新井浩文のW主演によるドラマ「拝啓、民泊様。」第1話がスタートしたのは10月26日(第0話は10月19日)。最終回(第6話)は11月30日。
その間、一軒家は8件減少(64⇒56件)したが、アパートの登録件数は40件増加(178⇒218件)した(次図)。
ドラマの舞台となった大田区の木造2階建てと同じ一軒家の登録件数は減少し、アパート(Airbnbでは「マンション」とは呼ばない)のほうは増加した。
なぜか?
一軒家のAirbnb登録件数は減少(▲8件)
大田区が「全面協力」したドラマでは、寛太(新井浩文)が違法民泊を閉鎖し、新たに合法民泊を再開することで終わっている。
この一連のストーリーを視て、戸建てで違法民泊を運営していた若干名のホストが罪悪感を覚え、民泊を止めたということはないのか。
アパートのAirbnb登録件数は増加(+40件)
アパートのAirbnb登録件数が増加したのは、ドラマを視て、民泊ビジネスのうま味を知ったニワカ大家さんが増えたということはないのか?
このドラマの関東地区の最終話の視聴率は1.4%(25万7千世帯相当)。
ドラマでは大田区内の銭湯(太平湯)や商店街(雑色商店街)、京急蒲田駅など、大田区の街並みが何度も登場する。
だから、視聴率こそ1.4%と低いものの(深夜枠としては高いが)、大田区民はけっこう視たのではないのだろうか。
そんな大田区の視聴者の何人かがアパートでの民泊を始めたのではないのか。
増加した大半は違法民泊
増加した大半は違法民泊であると断定できる。
理由は次のとおりだ。
ドラマがスタートした(第1話:10月26日)10月25日時点で大田区に認定されていた合法民泊は25件。
最終回(第6話:11月30日)12月1日時点の合法民泊は26件。
ドラマの放送期間を挟んで、1件しか合法民泊は増えていないのである。
大田区はドラマに「全面協力」するだけでなく、京都市や大阪市のように、違法民泊への対応も必要なのでは。
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