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『背景、民泊様。』は民泊議論に影響を与えたか?

昨夜放送された『背景、民泊様。』最終回(第6話)を録画で視聴。

ブラックな民泊運営管理会社の民沢琢己(島丈明)との縁を切り、民泊を止め、新しくゲーム会社に勤めた寛太(新井浩文)は、沙織(黒木メイサ)のいない日々を過ごしていたのだが――

※ネタバレ注意


もくじ

最終回はお役所広報臭かった?

「寛んちゃんの良いところ(沙織)」が、何事にも諦めず頑張ることだと気付いた寛太は、再び民泊を再開することを決意。

(1)生活衛生課へ事前相談、(2)消防署等の関係部署と調整、(3)近隣住民への周知、といった民泊の正式な手続きを踏み、民泊を再開する。

違法民泊を閉じ、新たに合法民泊を始める寛太(新井浩文)。

そのことを知った沙織(黒木メイサ)は再び寛太のことが好きになる――

大田区が「特別協力」していることもあり、最終回はチョットお役所広報臭かったような気がする。

 

さて、この番組の第1話がスタートする前に、「民泊のあり方議論に影響するのではないか」といったことが言われていたのだが、結果はどうだったのか?

まずは視聴率の確認から。

関東地区の視聴率1.4%(25万7千世帯)

MBS(毎日放送)が制作したこともあり、関西地区での視聴率は関東よりも高い。ただし、初回が2.4%の最高値を記録し、その後漸減。

逆に関東地区では、初回の視聴率は0.8%と低かったものの、徐々に上昇し、第5話では1.4%を記録。

※最終話の視聴率は不明(11月30日現在)。

『拝啓、民泊様。』視聴率の推移
谷内田彰久監督のツイート「視聴率一覧」11月25日9:35データを元に作成)

 

関東地区での「視聴率1.4%」は、何世帯くらいが視聴したことになるのか?

ビデオリサーチ社の「視聴率からの視聴世帯・人数の推定」によれば、関東地区では視聴率1%が183,520世帯に相当する。だから1.4%は約25万7千世帯に相当することになる。

深夜枠ドラマであることを勘案すれば、けっこう高い視聴率ではあるが、世間に民泊のありようを知らしめるにはインパクトに欠ける。

 

深夜枠の不動産系ドラマとの人気度比較

深夜枠で放送されている他の不動産系ドラマと比べて、『背景、民泊様。』の話題性はどうだったのか?

グーグルトレンドを使って、「人気度(≒キーワード検索数)」を比較したのが次のグラフ。

『プリンセスメゾン』(BSプレミアム23時15分~)の第1話が飛び抜けていて、その後は、『吉祥寺だけが住みたい街ですか? 』(テレビ東京 24時52分~)とトントンの人気度。

『背景、民泊様。』は、これら二つのドラマに大きく水をあけられている。

深夜枠の不動産系ドラマ人気度推移(Googleトレンド)

 

『背景、民泊様。』は、新井浩文と黒木メイサのW主演でいい感じに仕上がっていたと思うのだが、「民泊」という切り口が地味だったのか?

ひょっとすると、深夜枠を視聴しているであろう若年層には、まだまだ浸透していないキーワードだったのかもしれない。

 

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