東日本不動産流通機構は11月11日、「月例マーケットウオッチ・サマリーレポート」(25年10月度)を発表。
同レポートには首都圏の中古マンション市場動向も記されている。
中古マンション
首都圏概況
- 成約件数は、前年同月比プラス36.5%と12ヶ月連続で増加
- 成約m2単価は、前年同月比プラス13.6%と20年5月から66ヶ月連続で上昇。前月比もプラス0.2%
- 成約価格は、前年同月比プラス12.4%と12ヶ月連続で上昇。前月比はマイナス0.5%
- 専有面積は、前年同月比マイナス1.0%と2ヶ月連続で縮小。前月比もマイナス0.7%
- 在庫件数は、前年同月比マイナス4.8%と3ヶ月連続で減少
これだけではよく分からないので、同機構が過去に発表したデータも含め、首都圏の中古マンション市場動向を可視化した。
首都圏
成約単価
首都圏の中古マンションの成約単価は、アベノミクスがスタートした12年11月以降新築マンションに引っ張られるように上昇し、17年4月に50万円を突破。その後は鈍化。19年2月頃から再び上昇傾向にあり、コロナ第1波で20年4月に落ち込むがすぐに回復。70万円で足踏みしたのち上昇傾向を見せていたが、24年8月に下落したあと、再び上昇。25年10月は85.35万円(次図)。

(新築マンションの発売単価は、不動産経済研究所データによる)
成約件数
首都圏中古マンションの成約件数の推移を次図に示す。
10月の成約件数は4,222戸(前年同月比36.5%増)。

首都圏中古マンションの成約件数前年同月比の推移を次図に示す。
新型コロナ感染拡大の影響で、成約件数は20年4月に▲52.6%と大幅に減少したあと、激しくリバウンド。25年に入って増加傾向。25年10月は36.5%増。

在庫件数
首都圏の中古マンションの在庫件数は、21年6月に底打ちし増加傾向にあったが、24年2月をピークに減少に転じたか(次図)。

1都3県
成約単価
1都3県の中古マンションの成約単価の推移を次図に示す。
都内の成約単価は、アベノミクスがスタートした12年11月以降上昇傾向。コロナ第1波で20年4月に落ち込むがすぐに回復。22年10月をピークに下降傾向にあったが、23年3月上昇に転じ上昇傾向。24年8月に下落したあと、足踏みからの上昇。25年10月は120万円突破(121.06万円)。

成約件数
1都3県の中古マンションの成約件数の推移を次図に示す。
10月の都内の成約件数は2,234件(前年同月比39.7%増)。

都内中古マンションの成約件数前年同月比の推移を次図に示す。
新型コロナ感染拡大の影響で、成約件数は20年4月に▲55.3%と大幅に減少したあと、激しくリバウンド。25年に入って増加傾向。25年10月は39.7%増。

在庫件数
1都3県の中古マンションの在庫件数の推移を次図に示す。
都内の在庫件数は、19年2月をピークに減少していたが、21年5月に底打ちし増加に転じている。23年5月をピークに減少傾向。

23区
成約単価
23区の中古マンションの成約単価の推移を次図に示す。
都心3区の成約単価は、19年9月に120万円を突破し、その後足踏み状態が続いていたが下落傾向。20年7月に反発し一進一退のあと、21年1月に130万円を突破。さらに同年6月に145万円を突破(70m2に換算すると億ション(10,151万円))したあとも上昇傾向にあった。22年11月をピークに下降し始めたと見られたが、その後高値水準維持からの急上昇。24年7月に200万円を突破(200.04万円)したが、8月に下落したあと、足踏みから同年12月に200万円を再突破(202.54万円)。25年10月は236.01万円。

3区では、次の順に成約単価が高い傾向が見られる。
都心3区>城西>城南>城北>城東
- 都心3区:千代田、中央、港
- 城西地区:新宿、渋谷、杉並、中野
- 城南地区:品川、大田、目黒、世田谷
- 城北地区:文京、豊島、北、板橋、練馬
- 城東地区:台東、江東、江戸川、墨田、葛飾、足立、荒川
成約件数
23区の中古マンションのうち、成約件数が多い城東地区と少ない都心3区の成約件数の推移を次図に示す。

城東地区と都心3区の中古マンションの成約件数前年同月比の推移を次図に示す。
新型コロナ感染拡大の影響で、成約件数は20年4月に大幅に減少したあと、激しくリバウンド。その後は一進一退。25年に入って上昇傾向。

在庫件数
23区の中古マンションの在庫件数の推移を次図に示す。
23区内の在庫件数は、21年4月前後に底打ちし増加に転じている。23年5月をピークに減少傾向であるが、都心3区のみ25年3月以降増加。

★まとめ
成約単価は高値水準を維持している。
- 首都圏
- 成約単価:コロナ第1波で20年4月に落ち込むがすぐに回復。70万円で足踏みしたのち上昇傾向を見せていたが、24年8月に下落したあと、再び上昇。25年10月は85.35万円。
- 成約件数:新型コロナ感染拡大の影響で、成約件数は20年4月に大幅に減少したあと激しくリバウンド。25年に入って増加傾向。25年10月は36.5%増。
- 在庫件数:24年2月をピークに減少に転じたか。
- 都内
- 成約単価:24年8月に下落したあと、足踏みからの上昇。
- 成約件数:(首都圏と同じ傾向)
- 在庫件数:23年5月をピークに減少傾向。
- 都心3区(千代田、中央、港)
- 成約単価:24年7月に200万円を突破(200.04万円)したが、8月に下落したあと、足踏みから同年12月に200万円を再突破(202.54万円)。25年10月は236.01万円。
- 成約件数:(首都圏と同じ傾向)
- 在庫件数:23年5月をピークに減少傾向であるが、都心3区のみ25年3月以降増加。
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