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自然環境との融和をめざした経営!? 鎌倉幕府跡にマンション計画

源頼朝が最初に鎌倉幕府を置いた「大倉幕府」の遺跡の埋蔵が確実視される神奈川県鎌倉市雪ノ下3丁目の民有地に、マンション建設計画があるという。

貴重な遺構をつぶしてまで、総戸数33戸のマンションを建設する必要はあるのか?


もくじ

鎌倉幕府跡にマンション計画(神奈川新聞)

源頼朝が最初に鎌倉幕府を置いた「大倉幕府」の遺跡の埋蔵が確実視される神奈川県鎌倉市雪ノ下3丁目の民有地に、マンション建設計画があるという。

鎌倉幕府跡にマンション計画 世界遺産へ好材料「保護へ努力を」

源頼朝が最初に鎌倉幕府を置いた「大倉幕府」の遺跡の埋蔵が確実視される神奈川県鎌倉市雪ノ下3丁目の民有地に、マンション建設計画があることが分かった。

武家政権の物的証拠が不十分だと指摘され世界遺産登録を逸した鎌倉にとって、現場はその証拠が眠る文字通りの“本丸”。建設に伴う発掘調査が期待される一方、適切な保存がなされるか、懸念の声も上がる。(中略)

市文化財課は「仮に教科書が書き換えられるような物が出土すれば、国や県とも相談し、保護や事業計画の変更も含め指導、監督したい」。東急不動産は「何か見つかれば予定通りには進まないだろう。市と相談したい」としている。(以下略)

(神奈川新聞 9月20日)

市の答弁「大倉幕府の遺構が発見された場合公有地化」

なぜこのような歴史的に重要な土地に、マンション計画が認可されたのか? もし重要な遺構が発見されたらどうするつもりだったのか?

鎌倉市議会の昨年の定例会(12月7日)で、高野洋一議員(共産)と文化財部長とのやり取りをした議事録が参考になる。

文化財部長は、大倉幕府を明確に示す建物跡などの遺構が発見された場合には、史跡指定、さらに公有地化の可能性があることを答弁している。

【高野洋一議員】

(前略)今、開発手続基準条例のまだ入り口段階ですかね、そうしますと。事前審査に入ったところですかね。ですから、これからの取り組みが大事だと思いますが、今後、当然ながら発掘調査を行い、何らかの遺跡が出土する可能性が十分考えられます

どういうレベルかはわかりませんが。それだけに文化財部としても、この手続の動向を十分注視し、仮に、これは専門的な検討を要しますので私がとても判断できる問題ではありませんけど、仮に専門的な見地からいって重要な遺跡が出土した際は、今開発申請が出ている場所ではありますけど、保存も含めた検討を含めて、含めて含めてと言ってしまいましたが、そういう最重視した対応を求めたいと考えますが、今の時点での見解を伺いたいと思います。

【桝渕規彰 文化財部長】

発掘調査によりまして非常に重要な遺構、例えば大倉幕府を明確に示す建物跡などの遺構が発見された場合がございましたら、有識者の意見を十分に聞いた上で国・県及び事業者との協議を行いまして、史跡指定であるとか、あるいはその先の公有地化といったようなことについて、遺跡の保存のために必要な検討を行ってまいりたいと考えております。

貴重な遺構をつぶしてまで、総戸数33戸のマンションを建設する必要はあるのか?

東急不動産が計画しているのは、地上4階・地下1階、総戸数33戸のマンション(工事予定期間:18年11月1日~20年8月31日)。貴重な遺構をつぶしてまで、総戸数33戸のマンションを建設する必要はあるのか?

神奈川新聞の記事では、施主の東急不動産は「何か見つかれば予定通りには進まないだろう。市と相談したい」としている。

東急不動産の「存在理念」は、「美しい生活環境を創造し、調和ある社会と、一人ひとりの幸せを追求する」とされている。ここは是非、「美しい生活環境を創造」は断念していただき、「自然環境との融和をめざした経営を行う(経営理念の2項目目)」ことを期待したいものだ

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2018年6月1日、このブログ開設から14周年を迎えました (^_^)/
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