任期満了に伴う渋谷区長選挙が23年4月23日に実施される(告示4月16日、投開票4月23日)。
既に出馬表明しているのは、現職の長谷部健氏(50歳)、吉田佳代子氏(区議4期、立憲推薦、60歳)、菅原深雪氏(日本第一党、60歳)の3人。
菅原深雪氏を除く、2人の懐事情(政治資金)を整理しておいた。
※一部、敬称略
政治資金
区長・区議候補らの政治資金は、東京都選挙管理委員会HPに掲載されている「政治資金収支報告書」で知ることができる。
渋谷区長選挙に出馬予定の3人のうち、菅原深雪氏(日本第一党)を除く2人が係っている政治団体は次の通りだ。
- 長谷部健氏
ハセベケンの会(設立:2003年2月21日) - 吉田佳代子氏
吉田かよこ後援会(設立:2006年12月15日)
東京都選挙管理委員会HPに掲載されている3年分(19~21年)の政治資金を可視化したのが次図。
以下、候補者ごとに解説する。
長谷部健氏:大部分は政治団体からの寄付
前回の2019年区長選で集まった政治資金は413万円。
内訳は次の通り、「東京都医師政治連盟渋谷支部」が大部分を占めている。
- 政治団体からの寄付
- 東京都医師政治連盟渋谷支部:300万円
- 全日本不動産政治連盟東京都本部:10万円
- 個人からの寄付
- A氏(会社役員、渋谷区宇田川町):20万円
- B氏(会社役員、渋谷区道玄坂):10万円
2019年の政治資金に係る支出は、「印刷代」と「新聞折込代」が大半を占めている(次図)。
吉田佳代子氏:立憲民主党からの支援
- 区議選のあった19年の収入の多くを占めているのが政治団体からの寄付金(立憲民主党東京都連合)50万円。あとは個人からの寄付6万円(内訳不明)。
19年の政治資金に係る支出は、選挙カー(レンタカー)372,060円のみ。
【参考】日本第一党
日本第一党の東京都本部(代表:木村裕子氏)の政治資金を次図に示す。
19年に個人(1人、女性会社員)から150万円の寄付があった。
雑感
前回2019年の区長選で長谷部健氏が集めた政治資金は約400万円。
一方、同時期に実施された区議選で吉田佳代子氏が集めた政治資金は立憲民主党からの寄付金約50万円。
23年の区長選では、この資金力の差をどう埋めるのか……。
あわせて読みたい