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衆院議員(21年当選465人)の資産総額を可視化

21年10月の衆院選で当選した衆院議員465人の資産報告書が4月11日に公開された。
毎日新聞に掲載された「衆院議員 資産公開一覧」データを可視化してみた。

※衆院議員465人の資産総額一覧については、「衆院議員の資産総額一覧|マン点|note」参照。

※投稿22年4月16日(追記22年4月20日)


もくじ

資産平均2924万円 麻生氏6億円超でトップ(毎日新聞)

昨年当選の衆院議員の資産が公開されてことを報じた毎日新聞の記事。

昨年当選の衆院議員、資産平均2924万円 麻生氏6億円超でトップ

2021年10月の衆院選で当選した衆院議員465人の資産報告書が11日、国会議員資産公開法に基づき公開された。(中略)

上位10人中7人を自民党が占め、トップは自民党の麻生太郎副総裁の6億1417万円だった。2、3位も自民党で、高木宏寿氏5億4602万円、逢沢一郎氏5億647万円だった。(以下略)

(毎日新聞 22年4月11日)

 

今回公表された資産報告書をもとに衆議院議員の資産状況を可視化しようと考えたのだが、残念ながらそうは問屋が卸さなかった。

資産報告書は永田町の衆議院第1議員会館でしか閲覧できないのだ。しかも、撮影も複写も禁止。記録するには書き写すことしか手がないのである。デジタル庁の 牧島かれん大臣、仕事してますか。

仕方がないので、コンビニで4月11日の毎日新聞を購入。9面に掲載されていた「衆院議員 資産公開一覧」(写真)を元にデータを復元することにした。

衆院議員 資産公開一覧(毎日新聞)

資産総額ランキングTOP20

資産総額上位20人を次表に示す。

20人中、自民が最も多い15人。次いで立民3人、維新・公明が各1名。

麻生太郎氏はダントツで6.1億円。

じつはこの資産総額には、株式や自動車、工芸品やゴルフ会員権は含まれていない。麻生氏の例でいえば、6.1億円とは別に、株式214,137株(9銘柄)、自動車2台、ゴルフ会員権4口を保有していることになっている。

21年当選の衆院議員、資産総額ランキング

「資産ゼロ」議員の割合が最も少ないのは自民34人(13%)

株式を除く金融資産や不動産を持っていない「資産ゼロ」議員を次表に示す。

「資産ゼロ」議員の割合が最も少ないのは自民34人(13%)。次いで公明5人(16%)。権力の座に長くいると懐が潤うのか……。

党首では玉木雄一郎氏と山本太郎氏が「資産ゼロ」。山本氏は株式・自動車・美術工芸品・ゴルフ会員権もゼロだが、玉木氏は株式10株(1銘柄)を保有している。

21年当選の衆院議員、資産総額ゼロ一覧

資産総額には、不動産(土地の固定資産税課税標準額、建物の固定資産税課税標準額)および預貯金など(株式を除く国債などの有価証券、定期性の預貯金、金銭信託)は含まれているが、株式・自動車・美術工芸品・ゴルフ会員権は含まれていない

当選回数と資産総額の関係を可視化

衆院議員465人の当選回数と資産総額の関係を可視化したのが次図。

麻生太郎氏がダントツなのが一目瞭然。2位の高木宏壽氏と3位の逢沢一郎氏も5億円超えで他を圧倒していることが分かる。

4位の藤巻健太氏(維新)の4億2,897万円は、目黒区や文京区の一等地、静岡県伊東市に延べ1322m2の不動産(朝日記事 4月11日)。

立憲民主党のツートップは、6位の小沢一郎氏と7位の中村喜四郎氏。

公明党では斉藤鉄夫氏(国交大臣)が14位(実姉からの相続の影響)。斎藤氏は資産総額に含まれない株式も23,325株(22銘柄)も保有している。

衆院議員の当選回数と資産総額の関係


資産総額1千万円以下を対象に描いたのが次図。

自民、立民とも当選回数を重ねるほど資産総額が増加する傾向が見える。ただし、立民には小沢一郎氏と中村喜四郎氏が所属しているので、両者の影響が大きい。

共産は資産とは縁遠い状態。

衆院議員の当選回数と資産総額(1千万円以下)の関係

【追記】「資産ゼロ」79人、77人どちらが正解?

※追記22年4月20日

4月11日の毎日新聞の朝刊9面に掲載されていた「衆院議員 公開資産 一覧」のうち、「資産総額」が「0」の議員を数えてみると79人であった。ところが毎日新聞の記事には「資産ゼロ」77人と記載されていて、人数が合わない(次図)。

毎日新聞

 

お問い合わせ・ご意見など」を利用して、数字が合わない旨を照会したところ、毎日新聞愛読者センターから、四捨五入の結果そのようになっているとの回答を得た。

4月12日毎日新聞朝刊9面の「衆院議員公開資産一覧」で、資産総額がゼロとなっている議員は確かに79人おります。下部の「資産全容表の見方」欄の「金額」部分に「各項目はそれぞれ千円台を四捨五入」と記載しておりますが、資産が5000円に届かないと届け出た2議員がゼロと表示されているためです。具体的には、

・比例北海道の神谷裕氏(立憲)は資産900円なので四捨五入して0
・比例南関東の鈴木敦氏(国民)は資産4803円なので四捨五入して0

となっております。注釈に「四捨五入しています」と記載があるとはいえ、わかりづらかったかもしれません。ご指摘は担当部署に伝えさせていただきます。ご意見をお寄せいただきありがとうございました。また、たびたびお手間をとらせてしまい大変申し訳ございませんでした。

注釈に「四捨五入しています」と記載されていても(次図)、神谷裕氏の資産900円と鈴木敦氏の4,803円が記載されていなければ、読者は79人と77人との不整合を解明することはできない。そういう意味では今回の毎日新聞の記事は不完全なので、補足記事がほしいところだ。

注釈に「四捨五入しています」

 

ちなみに、4月12日の朝日新聞一面にも「77人」と掲載されている(次図)。

ところが、朝日新聞の記事のほうは、どの紙面にも四捨五入の件は記載されていないので、毎日新聞以上にたちが悪い。

朝日新聞4月12日1面

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