設計事務所の大手はどこか。売上高が大きい設計事務所はどこか。特に、住宅部門の売上高が大きい設計事務所はどこか。
建築系業界紙「日経アーキテクチュア」23年9月14日号の特集記事「経営動向調査2023 設計事務所編」に、2022年度の設計事務所の売上高ランキングが掲載されていたので整理しておいた。
売上高ランキング（22年度）
設計・監理業務（総合）TOP50
売上高が100億円を超えるのは7位まで。10億円を超えるのは51位まで（次図）。
上位には、一つの建築設計事務所で、意匠・構造・設備・エンジニアリングができる「組織系建築設計事務所」が並ぶ。
なかでも1位の日建設計（住友系）は、役員・職員数2,291名（23年4月1日現在）が在籍する設計事務所の最大手。
（ ）内数値は、売上高（百万円）。
- 1位：日建設計（41931）
- 2位：日本設計（21714）
- 3位：NTTファシリティーズ（20446）
- 4位：三菱地所設計（20350）
- 5位：梓設計（12369）
- 6位：JR東日本建築設計（12258）
- 7位：久米設計（11953）
- 8位：山下設計（8314）
- 9位：日企設計（7880）
- 10位：安井建築設計事務所（7473）
- 11位：佐藤総合計画（7342）
- 12位：大建設計（7158）
- 13位：石本建築事務所（7009）
- 14位：東畑建築事務所（6922）
- 15位：アール・アイ・エー（6124）
- 16位：松田平田設計（5978）
- 17位：類設計室（5206）
- 18位：日立建設設計（4860）
- 19位：ジェイアール東海コンサルタンツ（4856）
- 20位：東急設計コンサルタント（4799）
- 21位：内藤建築事務所（4583）
- 22位：あい設計（4551）
- 23位：INA新建築研究所（4253）
- 23位：IAO竹田設計（4253）
- 25位：綜企画設計（4088）
- 26位：パシフィックコンサルタンツ（3993）
- 27位：昭和設計（2690）
- 28位：総合設備コンサルタント（2637）
- 29位：日建ハウジングシステム（2552）
- 30位：NECファシリティーズ（2471）
- 31位：プランテック（2348）
- 32位：浅井謙建築研究所（2230）
- 33位：教育施設研究所（2039）
- 34位：ジェイアール西日本コンサルタンツ（1965）
- 35位：日総建（1932）
- 36位：東電設計（1861）
- 37位：JFE設計（1702）
- 38位：交建設計（1646）
- 39位：横河建築設計事務所（1621）
- 40位：楠山設計（1528）
- 41位：エネ・グリーン（1495）
- 42位：翔設計（1470）
- 43位：伊藤喜三郎建築研究所（1411）
- 44位：阿波設計事務所（1342）
- 45位：相和技術研究所（1268）
- 46位：浦野設計（1256）
- 47位：長大（1197）
- 48位：アルテス（1155）
- 49位：現代綜合設計（1145）
- 50位：中日設計（1139）
設計・監理業務（住宅）TOP10
上記は、設計・監理業務の全体の売上高ランキング。
「住宅部門」に限った売上高ランキングは、次の通り。
1位は日企設計（創業1976年、資本金5千万円、本社大阪市、従業員数328人）。
（ ）内数値は、売上高（百万円）。
- 1位：日企設計（3560）
- 2位：IAO竹田設計（3108）
- 3位：アール･アイ･エー（2484）
- 4位：日建ハウジングシステム（2383）
- 5位：INA新建築研究所（1185）
- 6位：松田平田設計（1178）
- 7位：日本設計（1064）
- 8位：現代綜合設計（1049）
- 9位：東急設計コンサルタント（867）
- 10位：大建設計（772）
売上高の推移
設計事務所の設計・監理業務に係る売上高の上位15社（22年度）の推移を可視化したのが次図。
上位4社の顔ぶれは変わらない。
1位の日建設計（住友系）はダントツの400億円超え。
2～4位は200億円超え。NTTファシリティーズの売上高の減少が目立つ。
設計・監理業務（総合）
過去6年間の上位20社を見ると、4社（日建設計、日本設計、NTTファシリティーズ、三菱地所設計）が上位定位置にあることが確認できる（次表）。
設計・監理業務（住宅）
住宅部門の売上高に着目した過去6年間の上位10社を次表に示す。
日企設計は、5年連続で1位。
あわせて読みたい（過去のランキング）
- 設計事務所・建設会社「売上高・技術力ランキング」（まとめ）※適宜更新
売上高は2015年度以降、技術力は2016年度以降のランキングをご覧いただけます。
