南風時に都心上空を通過して羽田に到着するルートの運用が開始されたのは20年4月3日。
C滑走路到着ルートの通過機数のそれまでの最多記録69機/日(20年4月4日)を21年11月12日に更新(76機/日)。その日の動画(200倍速)。
11月12日、C滑走路到着ルート最多記録更新:69⇒76機/日
南風時に都心上空を通過して羽田に到着するルートの運用が開始されたのは20年4月3日。その日以来、現在に至るまで筆者は南風時の都心低空飛行ルートを通過する航空機をカウントし続けている。
具体的には国交省が運営している「羽田空港飛行コース」に祝祭日を除く翌日に公開される「航跡動画」を元に、ルート別・機種別にカウントし、可視化し、随時このブログで公開している。
そんななか、C滑走路到着ルート通過機数の最多記録更新を確認。
11月12日にC滑走路到着ルートを通過した機数76機は、羽田新ルート運用開始以来の最多機数であった(次図)。それまでの最多機数は20年4月4日の69機。
ちなみに、A滑走路到着ルートの最多機数は、21年11月23日の38機(11月12日の通過機数は過去3番目に多い36機)。
「南風時の都心低空飛行ルート運用実績を可視化(21年12月)※適宜更新」より
最多記録を更新した11月12日の動画
C滑走路到着ルート最多記録の更新(69⇒76機/日)。
コロナ減便の影響で、国交省の当初計画の通過機数(C:90機、A:42機)には及ばないが、航路下の住民にとってはかなり影響があったのではないだろうか。
C滑走路到着ルートを最多76機が通過した11月12日を記録すべく、1分動画(200倍速)にまとめておいた。
※青色が到着便、赤色が離陸便。各記号は機種と高度を表す。
羽田新ルート|航跡動画(21年11月12日) - YouTube
もし国交省の計画どおりであったならば、1.18倍(=76機÷90機)の機数が通過するだけでなく、大型機の割合が倍以上増えている(もっとウルサイ)ことに留意する必要がある(次図)。
オミクロン株の感染拡大を受け11月30日午前0時から、全世界を対象に外国人の入国を禁止したこともあり、また冬期は南風運用日が少ないことから、当面の間11月12日の最多記録が更新されることはないだろう。
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